詰め物の下の虫歯は、 ジワジワ進むために「全然痛くない」
ところが、本人には「痛い」とか「しみる」といったの自覚症状は一切なかったそうです。まさに青天の霹靂。人一倍丁寧に手入れをしている自負があったのにショックだったそうです。
「治療が終わるだろう」と思ったその日に、別の部分の詰め物を取って、虫歯部分を削り、歯の型取りをしてもう一回歯医者さんに行かなくてはならなくなりました。
実は「銀歯」と「歯」の密着性は、よくない
そのお母さんのお口の中の詰め物は、すべて銀歯です。実はこの銀歯、歯と接着させるときにセメントを使いますが、時間が経つと隙間が空いてきてしまうのです。お口の中は噛むときに臼歯の場合は50~60キログラムの力がかかります。さらに、いつも唾液にさらされていて、セメントにとっては過酷な環境です。なので、銀歯を接着しているセメントが劣化して、隙間が空くのも致し方ないことなのです。
ということは、その隙間に虫歯菌が入れば虫歯にもなるのも合点がいきます。ただ、ゆっくりと進行するため、まったく痛みを感じないこともあるというのがその理屈です。
一方、セラミックと呼ばれる自費の材料はレジンセメントで接着するので密着性がよいため、隙間から虫歯菌が入りづらいのです。
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