SNSで交友関係が広がる反面、空き巣や金銭トラブルも
「シニアのスマートフォン(以下、スマホ)事情」をテーマに、日本全国の60~79歳までのスマートフォンを所有する男女300名を対象にアンケートを取りました。それによると、スマホを所有しているシニアのうち、78%がスマホを積極的に使用していると回答しています。
反面、気になるのがネットにおけるトラブル。「SNSトラブル」、「ネットショッピングトラブル」、「ネット詐欺」の3点を中心に、事例や対策法について考えてみましょう。解説してくれるのは、ITジャーナリストの高橋暁子さんです。
「FacebookやLINEなどのSNSに孫の投稿をし、祖父母がそれを見て楽しむ」という使い方をしている家庭も多いかと思います。最初はただママたちの投稿を見て楽しむだけだった親世代も、だんだん慣れてくると自分でも投稿をして友達や趣味の仲間とつながったりと、積極的に活用し始める人たちもいます。
SNSを使いだしたら一度使い方の説明を。
孫がトラブルに巻き込まれてしまう可能性も
使い慣れていない親世代がSNSを使い始めたときに問題になるのが投稿する写真や、SNSの投稿内容や公開範囲です。
『写真から自宅の特定をされたり、旅行中であることがわかる写真をアップしたため、自宅が空き巣被害に遭ってしまったという例もあります。また、他人を誹謗中傷して友人関係が悪化したり、「#個人間融資」などのお金を貸すという投稿を見かけて借りてしまい、法外な利子を取られる被害も増えています』(高橋暁子さん)
また中には、公開範囲を設定しないで孫の写真を勝手に投稿し、子どもの名前まで記入してしまうことも。実の親なら直接言えるものの、投稿したのが気を使う義母だったりすると、モヤモヤしてしまうこともあるかもしれませんね。
子どもの個人情報などにも関わるので、言いにくくてもしっかり注意したほうが良いでしょう。
フリマアプリで購入した商品が届かない、ボタン操作ミスで株を誤発注
スマホがあると、ネットショッピングも気軽にできます。
自宅にいながらほしい商品がボタン一つで購入でき、自宅まで届けてもらえるので、車の運転が不安になってきたシニア世代には子どものほうが積極的に使い方を伝授していることもありそうです。
とくに、田舎には近所にお店がないので、出歩くのが億劫なシニア世代には、このネットショッピングは大変便利ですよね。また、退職金が入り、アプリを使った株取引に挑戦するシニアも増えているそうですよ。
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