アロマの香りで日々の疲れをリフレッシュしよう!
仕事や家事・育児で目まぐるしく過ぎていく日々のくらし。疲れを感じたときに、ふんわりと漂ういい香りに癒された、ということはありませんか?
「香りをもちいて健康に役立てるのがアロマテラピーです」と話すのは、株式会社生活の木の中村佳央さん。
「香りがからだに届くルートは2種類あります。ひとつは、鼻から神経を経由する方法、もうひとつは皮膚から吸収される方法です。アロマオイルのなかには、人工的なものもありますが、アロマテラピーには植物のみの成分を凝縮したエッセンシャルオイル(精油)を使いましょう」
エッセンシャルオイルにはさまざまな使い方がありますが、今回は、そのなかでも手軽なおすすめの4つの方法を紹介します。
数滴たらすだけ! 手軽に安心して使えるアロマストーン
場所を問わず、いちばん手軽にトライできるのは、アロマストーンを使う方法だと中村さん話します。
「ティッシュやコットンにエッセンシャルオイルをたらすだけでも香りは十分楽しめますが、香りを留める時間は少し短くなります。用意できるならアロマストーンがおすすめです」
香りが広がるスペースはやや狭く、畳一畳分が目安。気温や湿度などの環境によっても変わりますが、柑橘系なら30分から1時間、ラベンダーやひのきなら3〜5時間楽しめるそう。
「電気や熱を使わないので、コンセントの場所を考える必要もなし。ベッドサイドや机まわりなど、お好きな場所で安心して使えます」
ひとつ注意したいのが、ストーンの底までオイルが浸透すると、家具などを汚してしまったり、プラスチックなどを変形させてしまう可能性があること。
「とくに柑橘系のエッセンシャルオイルは色素が沈着しやすく、落ちにくいです。ストーンの下には小皿やプレート、もしなければサランラップやアルミホイルを敷きましょう」(中村さん)
蒸気に香りをのせて、ふんわり癒しのバスタイム
「お風呂でエッセンシャルオイルを使うのもおすすめ」と中村さん。毎日の習慣にひと手間加えるだけで始めやすいのだといいます。
「温かいお風呂の蒸気には香りがのりやすく、お風呂の温浴効果とともに楽しめます。また、皮膚からもエッセンシャルオイルが吸収されるので、一石二鳥です」
ひとつ気をつけたいのが、エッセンシャルオイルが肌に直接付かないようにすること。
「お湯に数滴入れて溶かしたつもりでも、水と精油は混じりきらないので、直接肌に触れてしまう可能性があります。エッセンシャルオイルは、植物の成分をぎゅっと凝縮したものなので、肌に直接つくと、しみたり、かぶれなどの皮膚トラブルの原因になることも。バスソルトやオイルに混ぜて、薄めてからお湯に加えましょう。香りが飛んでしまうので、作りおきせずにその都度作るといいですよ」(中村さん)
バスソルトを使うときは
① バスソルトまたは食塩大さじ1〜25gに、好みのエッセンシャルオイル5滴程を加えてよく混ぜる
② ①をお風呂に加える
植物油を使うときは
① ホホバオイルやアーモンドオイルなど好みの植物油100mlに、好みのエッセンシャルオイル5滴程を加えてよく混ぜる
② ①をお風呂に加える
バスソルトは食塩でも代用可能ですが、植物油は食用ではなく、キャリアオイルと呼ばれる化粧品用のオイルがおすすめだそう。
「食用とマッサージオイルでは、油の精製方法が異なります。たとえばセサミオイルだと、食用は火を通して焙煎することが多く、食欲をそそるような香ばしい香りになります。エッセンシャルオイルの香りを楽しむなら、化粧品用キャリアオイルがおすすめです」
また、すでに香りがブレンドされているマッサージオイルも、皮膚トラブルの原因になることがあるので避けたほうがいいとのこと。まじりけのない、ホホバオイルやアーモンドオイルなどの植物油を使いましょう。
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