Q1.梅雨や曇りのとき、日焼け止めは塗らなくていい?
A1. NO
晴れの日の紫外線量を100%とした場合、曇りの日は「約65%」、雨の日でも「約20%」の量の紫外線が降り注ぎます。太陽が見えなくても、紫外線は存在しています。屋外での日焼けの主な原因である「レジャー紫外線」とも呼ばれるUV-Bは、春から夏にかけてピークを迎えます。
梅雨時期のうっかり日焼けを防ぐためにも、日常的に日焼け止めを塗る習慣をつけ、紫外線を予防しましょう。
Q2.一日中家で過ごすとき、日焼け止めは塗らなくていい?
A2. NO
生活紫外線と呼ばれるUV-Aは、雲や窓ガラスも透過し、シワやたるみの原因となります。室内や車内で過ごす際も、油断せずに日常的に日焼止めを塗ることが大切! 換気のために窓を開ければ、その分紫外線が届きやすくなります。
また、紫外線が地表に届くのは、昼間だけではありません。紫外線量は、朝7時ごろから徐々に増えはじめ、朝9時には急増します。正午前後にピークを迎えた後は、だんだんと量は減っていきますが、夕方になってもゼロにはならず、午後の遅い時間まで残っています。
洗濯物を干す、ベランダで水やりをするなど、短時間であっても紫外線を浴びる場合は、紫外線対策をきちんと行いましょう。
Q3.マスクをしていれば、日焼け止めは塗らなくていい?
A3. NO
マスクやサングラス、時計などをしていると、肌が隠れている部分と、そうでない部分の紫外線の当たり方に差ができ、ムラやけの原因になります。
マスクで覆っていても隙間があったり、マスクの種類によって完璧に紫外線を防げない可能性もあるため、マスクで隠れる部分も忘れずに紫外線ケアを!
Q4.紫外線が多い日に選ぶべき洋服の色や素材はある?
A4. YES
紫外線を防ぐ効果が高いのは、淡い色より濃い色、また素材も厚地のほうが紫外線を防ぐ効果は高くなります。素材によっても、レーヨンは96%、ポリエステル90%、絹84%、綿68%、麻56%と、UVカット率は異なります。それぞれの素材の特徴を知り服装を選ぶとよいでしょう。
「紫外線」の種類について学んでみよう!
紫外線の種類は、波長の長さによってUV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)の3つに分けられます。UV-Cはオゾン層に吸収され、地表には届きません。つまり、私たちの肌に最も悪影響をもたらすのは、UV-AとUV-Bの2つです。
紫外線ダメージに負けず、健やかで美しい肌をキープするためには、UV-AからもUV-Bからも徹底的に肌を守ることが大切です。
●UV-A
地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占めています。波長が長く、美しく健やかな肌の源である真皮層にまで到達し、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸をつくりだす線維芽細胞を傷つけてしまいます。雲や家の中、車の窓ガラスも透過して肌にも到達するため「生活紫外線」とも呼ばれます。UV-Aを浴びると、肌はゆっくりと黒くなり、弾力を失い、シワやたるみといった見た目の印象を大きく左右する肌悩みを引き起こします。
●UV-B
波長が短く、真皮には到達しませんが、さまざまなダメージをもたらします。屋外での日焼けの主な原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。たくさん浴びてしまうとヤケドをしたように肌を赤く炎症させるサンバーンや、メラニン色素が沈着して肌を黒くするサンタン、長期的にはシミやシワの原因になります。
肌を守るために知っておきたいSPF・PAのこと
日焼け止めに表示されている「SPF」と「PA」は、化粧品の紫外線防止効果を示す指標です。それぞれの違いをきちんと理解し、利用シーンや肌の悩みに応じて、日焼け止めを選びましょう。
●SPF
UV-Bを防ぐ効果を表す数値。
数値は、肌が赤くなる炎症を防ぐ効果の高さを示しています。最大値は50+。
●PA
UV-Aを防ぐ効果を表す目安。+の数は、肌の黒化や弾力低下を防ぐ高さを示しています。最大値は++++。
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