やってみよう筋肉診断!
まず自身の筋肉量について把握し、体を動かし筋肉を鍛えることを意識していくことから始めるのがお勧めです。
以下の3つのテストで筋肉量を計測し、それぞれの点数を合計するだけで、あなたの筋肉の状態を知ることができます。
①指輪っかテスト
❶両手の親指と人差し指で輪をつくる
❷椅子に座った状態で、利き足ではない方の「太もも」と「ふくらはぎ」をつくった輪で囲む
②腕立て・肘立て伏せ
以下のフォームで回数を計測してください。
【男性】 両手とつま先だけを床につけた状態(腕立て)
【女性】 両手とひざを床につけた状態(膝立て)
• 上半身と下半身を一直線に
• 手は肩幅に開く
• 上体を床から10cmのところまで下ろして上げる
③体脂肪率
体組成計などで計測するか、健康診断の数値をご確認ください。
※体脂肪率が分からない場合は「指輪っかテスト」と「腕立て伏せ」のみでも筋肉診断は可能です。
診断結果
【3つのテストの合計】
3~5点(体脂肪率なしは2~3点)
筋欠
筋肉が残りわずかになっています!健康上の懸念が大きいため、今すぐ筋トレを始めましょう。
6~8点(体脂肪率なしは4~5点)
平筋
標準的な筋肉の持ち主です。衰えに負けないためにも、もう少し筋肉を増やすと良いでしょう。
9点(体脂肪率なしは6点)
筋満
十分な筋肉をお持ちです。日頃から筋トレを心がけて、今の状態を維持しましょう。
今回教えてくれた専門家は
森谷敏夫
京都大学名誉教授。1950年、兵庫県生まれ。国際電気生理運動学会、国際バイオメカニクス学会、アメリカスポーツ医学会、日本運動生理学会、日本体力医学会など、多数の学会で理事、評議員を歴任。世界で初めて、筋力増大に対する神経的要因の貢献度を評価した。発表した論文は、300本以上。著作多数。EMS*のトレーニング効果について40年以上研究。
*Electrical Muscle Stimulation=筋電気刺激
できれば、しんどい運動はしたくない! そう考える人は多いと思いますが、高齢者になって、歩くことができなくなったり、自分の思い描くボディラインとかけ離れていくことを考えると、適度な運動を日ごろから続けることの必要性がわかってくると思います。高齢者になってもイキイキと暮らせるように、今から筋肉を動かすことを意識しましょう。
今すぐ激しい筋トレをしなくてはならないわけではありません。まずは、よく歩いたり、階段を積極的に登ったり、生活の中で取り入れることのできる運動をしてみましょう。
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