台風対策は主に水害と風害の2パターン!
気象庁が公開する「台風の統計資料」によると、2010 年代前半と後半を比較すると発生数、接近数、上陸数ともに増加傾向にあることがわかりました。
また、2014 年以降は 毎年4 つ以上の台風が日本に上陸しているのです。
台風被害のうち、住宅が受ける被害の多くは水害と言われています。
窓ガラスが割れたり、屋根や物が飛ばされたり、といった風害は比較的修理ができるものが多いのに対して、雨水が室内に侵入することで起こる、木材の腐食、断熱材の浸水、カビやシロアリの発生といった水害による被害は大がかりな修理・改修が必要になるため、非常にやっかいです。
ダスキン/さくら事務所は3段階に分けた台風対策を紹介しています。
1:自宅点検
日ごろから自分の住まいの状況を把握することが重要!
台風に関わらず、定期的に点検しましょう。
2:台風接近前の対応
「水害」「風害」それぞれの対策を取りましょう。
とくに室内に雨水を侵入させないようにすることが大切です。
【台風対策2:台風接近前の対応】窓ガラス、水回り、トイレ、給排気口の対策できてる?風害水害から守ろう
3:台風通過後の対応
通過後の自宅点検や後始末をしっかり行いましょう。
気持ちよく家を維持することに繋がります。
【台風対策3:台風通過後の対応】通り過ぎてもまだ油断できない!点検・後始末も超重要なんです!
今回は1の自宅点検についてしっかり学んでいきましょう!
住宅を守るにはまず状況把握!自宅点検をしてみよう
主な点検場所
外壁
家の基礎部分
ベランダの排水口
雨どい
庭
屋根
点検時のポイント
点検とはいっても難しいことはしなくても大丈夫!
外から目視によるチェックだけで問題ありません。
水害を発生させないため、とくに雨水が室内に入る原因になりそうな欠損がないかをしっかりみていきましょう。
自宅点検は、台風のためだけに行うものではなく、入居後5年おきなど、定期的に行うことが家族との住まいを守ることに繋がります。
自宅点検チェックリスト
①外壁・住宅の基礎部分
・ヒビや破損、タイルが浮いている部分がないかをチェック。
↓
修繕が必要な場合は修理業者に頼む。
※外壁のヒビの応急処置はこのあとに説明します
②ベランダなど屋外の排水口・雨どい
・落ち葉などで詰まっていないかチェック
・ベランダは下から見上げて、排水口以外の場所から水滴が落ちてきていないかチェック
↓
詰まりがあれば、安全な範囲で掃除をする。
修繕が必要な場合は、修理業者に頼む。
③庭
・段ボール、ビニールシート、タイヤなどが放置されていないかチェック
・鉢やプランターなど飛ばされやすいものがないかチェック
・ブロック塀、大谷石の塀、門柱や小屋などが崩れやすくなっていないかチェック
↓
飛ばされやすいものは室内へ入れたり、処分する。
塀などに破損が見られた場合はすぐに修理業者に頼む。
④屋根
・ヒビや破損、瓦がずれている部分がないかチェック
・アンテナが傾いていないかチェック
↓
屋根やアンテナは自分でのぼって修繕するのは危険なため、修理業者等に依頼しましょう。
その他
郵便ポストなどが飛ばされそうな場合は、取り外せるのであれば、自宅内に入れておくといいでしょう。
小屋やカーポートなどは、DIYが非常に得意な方、ある程度の建築知識がある方は、自身で補強したり、固定するなどができるかもしれませんが、台風前の対策として一般的には自分で作業することはおすすめできません。修繕のプロにお願いしましょう。
※自宅点検は目視で行なえる範囲でOK! 見えにくい場所はスマートフォンのカメラのズーム機能を使ったり、双眼鏡などで確認してみましょう。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。