井上史珠佳さんに聞く、40代ゼロからのキャリア構築の原動力は?
幼いころからファッションが「自己表現の場」だったという井上さん。何歳になっても楽しめる「おしゃれ」というツールを使って自己肯定感を上げることはできないかと考えました。
2人のお子さんの子育てが落ち着き、再就職について考えていたとき、たまたまテレビで一般の方向けのスタイリストをする仕事の存在を知ったそうです。直感的に「これだ!」と感じた井上さんは、大好きなおしゃれを仕事にするために起業を決心します。
起業するまで、そして起業してからも大変なことはたくさんあったそうですが、それでも「おしゃれが好き」「誰かを喜ばせたい」という気持ちが原動力となったそうです。
さらに協会も立ち上げ、ビジネスに繋がる仕組みをつくり、現在は多く女性の育成にも努めています。
「起業の知識ゼロ」「アパレル未経験」でも大丈夫なパーソナルコーディネーター®とは?
井上さんが一般社団法人日本パーソナルコーディネーター協会を立ち上げたのは2009年。いまでは、30代~40代の女性が中心となって活躍されているそうです。
「パーソナルコーディネーター®は一般のお客様に向けてファッションコーディネーターをする仕事です。それにはまず、認定資格を取得する必要があります。資格を取得したらお客様にサービスを提供することができます。お客様の予算や趣味嗜好を把握し、一緒にお買い物に行きます。また、ご自宅に伺い、クローゼットにあるお洋服のコーディネートアドバイスも行います。時間と場所を調整すれば自分のペースで働くことができるので女性のライフスタイルに合った働き方ができると思います」と井上さんは言います。
コロナ禍においては、リモートでお客様へアドバイスを行っているそうです。
アパレル未経験でもおしゃれが好き、フアッションが好きという気持ちさえあれば「仕事のノウハウ」と「集客が学べる」パーソナルコーディネーター®の資格を取得することで仕事につながります。
「好き」と「稼ぐ」が両立できる理由
ビジネスは一過性ではなく、継続して稼ぎ続けることが大前提です。
キャリアがないのに「好き」なことを仕事にして本当に稼ぐことができるの? と、不安になる方も多いかもしれません。
しかし、パーソナルコーディネーター®はこの「好き」と「稼ぐ」を両立できるのです。その理由として、「自分だけのマーケット」を構築できるからです。
自分だけのマーケットとは、あなたの「個性・強み」です。
たとえば、あなたが40代で京都府在住、中学生のお子さんのママでファストファッションが大好きだとします。その環境・状況をそのままターゲットに投影してください。要するに「自分のような人」をお客様に設定すればいいのです。あなたと似たような環境のお客様に共感を与え、興味を持ってもらえればそれが集客となります。
こうして自分の好きなことや強みをそのまま「稼ぐこと」に直結させることができるというわけです。
地方だからこそ「一人勝ち」も夢ではない!
パーソナルコーディネーター®の資格を取得しても都会でないと仕事がないのでは? と思うかもしれませんがそんなことはありません。むしろ地方だからこそ、ライバルが少ないので「一人勝ち」状態の方が多いのもこの仕事の特徴です。
「おしゃれが好き」を仕事にして私らしく稼ぐ方法
「この仕事に限らず“これから起業をしたい”、“副業をしてみたい”という女性にはどんどん活躍してもらいたいと思っています。まずは、ご自分が何が得意で何ができるか、自分へのアンケートを取ってみてください。自分自身のことがきちんと理解できれば、あとは行動あるのみですよ」
起業でも副業でも! 「おしゃれが好き」を仕事にして私らしく稼ぐ方法
著/井上 史珠佳
かんき出版
提供元:https://www.jpc-a.com/sira/personal_coordinator/
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