寒暖差が激しい時期は「便秘」に注意!気が付かないうちに便秘になっているかも

心と体

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2021.02.24 更新

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寒暖差が激しい時期は、気がつかないうちに自律神経のバランスが崩れている

人間の体には恒常性(ホメオスタシス)という常に体温などを一定に保つ機能があります。例えば、気温が上昇すると、汗を出して体温を調節するなどの機能が恒常性です。恒常性をコントロールしているのが自律神経で、腸の動きと大きく関わりがあります。

気温に10°C以上の差が出ると、体に緊張が強いられ自律神経の交感神経が優位になりやすく、腸の動きが悪くなります。寒暖差が激しい時期は、気がつかないうちに自律神経のバランスが崩れて、無意識のうちに不腸になってしまっている場合があります

便も柔らかくなった!キウイフルーツ摂取で排便回数が増加

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私のクリニックの患者さんのなかで、下剤をちょっと服用すると下痢になりやすいし、かといってまったく服用しないと排便が困難になってしまうという方がいました。そこで、朝食時に他の食べ物を減らし、3個のキウイフルーツを摂取することをすすめてみたところ、硬かった便が通常便になった例があります。
また、海外で健常者にキウイフルーツ2個を1日2回(計4個/日)食べさせたところ、排便頻度、硬さの柔らかい便が増加したという研究結果もあります。
キウイフルーツには食物繊維が豊富に含まれているだけではありません。主要な17種類の栄養素がどれだけ含まれているかを比較した栄養素充足率スコアでも、キウイフルーツは身近な果物のなかでトップクラスです。
ビタミンはもちろん、カリウムやたんぱく質分解酵素のアクチニジンなども含む高栄養素でバランスのいい果物です。半分にカットしてスプーンで手軽に食べられる点も良いですね。

教えてくださったのは……松生恒夫(まついけつねお)先生

1955年東京都生まれ。松生クリニック院長。医学博士。80年、東京慈恵会医科大学卒業。同大学第三病院内科助手、松島病院大腸肛門病センター診察部長を経て、2004年1月より現職。日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化器病学会認定専門医。最新著書は「腸寿」で老いを防ぐ 寒暖差を乗りきる新養生法(平凡社新書)。

  

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