コロナ禍で「卵」需要が約20%も増加
以前より食卓によく登場する卵は、コロナ禍でさらに需要が増したという興味深い調査結果が出ました。キユーピー株式会社とキユーピータマゴ株式会社が発表した『たまご白書2020』によると、「新型コロナウイルス感染症の拡大前に比べて、行動や考え方の変化について」の問いで、「卵料理を作る頻度・食べる頻度」が、共に約20%も増加しており、コロナ禍で卵の需要が増したことが判明したのです。
「卵料理を食べる・作る頻度が増えた理由」を尋ねたところ、「簡単に料理できるから」が48.6%でトップとなりました。生でも食べられ、さまざまな料理にも使える卵はさらに人気を増したようです。
また、好きな卵料理についての問いでは、「目玉焼き」が2017年の『たまご白書』調査開始以来、不動の1位となっています。
「究極の目玉焼き」を作る3つのポイント
卵料理の中でも不動の人気を誇る「目玉焼き」。そこで「目玉焼き」をグッとおいしく作るポイントを、卵を知り尽くしたJA全農たまご株式会社で管理栄養士・三ツ星タマゴソムリエの中西さんに伺いました。コレを知っているのと知らないのでは、おいしさに大きな違いが生まれるかもしれませんよ!
1. 卵は一度常温に戻す
おいしい目玉焼きを作るには、まず卵を常温にしてから作りましょう。卵の温度が低いと火が通りにくくなるため、加熱に時間がかかり底面が焦げやすくなります。まずは常温に戻すことをお忘れなく!
時間をかけずに簡単に常温へ戻すためには、35°Cくらいのぬるま湯につけて戻しましょう。
※ぬるま湯で常温に戻した卵は鮮度が低下するため、必ず調理で使い切ってください。
2. 卵は低い位置からお皿に割り入れ、フライパンに移す
卵黄は、卵黄球と呼ばれる小さな球状のものが集まってできています。卵黄球は加熱するとそのまま固まり粒状になります。フライパンに卵を割り落としてしまうと、この卵黄球が壊れ、卵黄がゴム状になってしまうため、食感が変化してしまいます。そのため、卵は低い位置からお皿に優しく割り入れ、フライパンに移すことがポイントです。また、卵を割る際は、卵の中に殻が入らないように、平らなところで割るのがポイントです。
3. 熱したフライパンは卵を入れた後すぐ5秒間濡れ布巾の上でキープ
フライパンに油をひき、中火で1分加熱します。熱したフライパンにお皿から卵をやさしく落としたら、すぐにフライパンを濡れ布巾の上に置いて5秒間キープしてフライパンの温度を下げます。一度温度を下げることで、白身に火が入りすぎて、底面が焦げついてしまうことを防ぎます。
その後弱火で4分加熱したらできあがりです。
揚げ焼きもオススメ
多めの油で作る揚げ焼きの目玉焼きもおいしいのでご紹介します。
1. お皿にたまごをやさしく低い位置から割る
2. フライパンに卵がつかるくらいの油を入れ弱火で加熱し、卵を加える
3. 7分間揚げる
完成!
いつもフライパンの上に卵をそのまま入れて目玉焼きを作っていた方も多いハズ。一度この方法で作ってみると、いつもの目玉焼きがグンとおいしくなりますよ! ぜひ作ってみてくださいね。