「玄米茶」からインスピレーションを得た新作!
クロワゾーシェフに丁寧なご回答をいただき、感激しながら新作を味わってみることに……こちらは、新作の「プラリネ ルミヌー」。この断面のツブツブは日本人にはおなじみの「玄米」を香ばしくローストしたものだとか。ミルクプラリネのまろやかな甘みと相まって、誰もが笑顔になるおいしさです。表面に玄米の粒が乗っているので、すぐにわかります。もちろん、バレンタイン限定の「パリ ア ルール ブルー」でも味わえます。プレゼントをしたあと、家族で一緒に味わいながら…「あれ、何だったと思う?」なんて、盛り上がるのも楽しいかもしれません。
ーー新作「プラリネ ルミヌー」では、コシヒカリの玄米が使われていますが、このようなアイデアはどこから生まれたのでしょうか?ショコラティエの中に日本人がいらっしゃるのでしょうか?
クロワゾー氏:何年か前に日本に行った際、玄米茶を飲む機会があり、初めてこの特徴的な香ばしい味わいを知りました。そのとき、この香りはプラリネと合うのではと思い、今回のコレクションで新作として完成しました。ショコラティエに日本人はおりません。
ーー少しマニアックな(笑)エピソードをお聞きしたいのですが、先代のロベール・ランクス氏がシェフだった時代に、日本名の「マイコ」「ヨウコ」というチョコレートがあったと知りました。名前の由来は、舞妓と日本人通訳の女性の名前だということですが、どのようなフレイバーだったのでしょうか?
クロワゾー氏:ヨウコは、紅茶風味の菱形のガナッシュでした。この香りをカカオと同じバランスで際立たせるために、ベルガモットに代表される柑橘系の果物を使った紅茶を選びました。ロベール・ランクスが初めて日本を訪れたときに出会った通訳の方が、お茶のガナッシュを作ることをアドバイスしたことにちなんで名付けられました。マイコは、クリームに生の生姜を入れて抽出した正方形のダークガナッシュでした。口に入れてすぐに感じられるわけではなく、後からほんのり感じられる仄かな香りです。ロベール・ランクスは、何度かの来日の際に一度、芸者について知り、このチョコレートは舞妓と呼ばれる見習いの最初の年の若い芸者にちなんで名付けられました。エキゾチックな印象が生姜の風味と完璧にマッチする名前です。これらのフレイバーは、あまりポピュラーではなくなったため、販売終了しましたが、数年内にきっと流行が戻るでしょう。
――紅茶風味のダークガナッシュに生姜フレイバーですか…ぜひ再販していただきたいです(笑)。ところで、NYのスタッフの方が「ウチの一番のお得意先はシャネルよ」と仰っていましたが、他にも有名なブランドのお得意先はいらっしゃいますか?
クロワゾー氏:ディオール、エールフランス航空、ルイ・ヴィトン、ヴァンクリーフ&アーペル、サンローランなどですね。
――2021年度のバレンタイン以降は、どのようなコレクションを展開される予定でしょうか?
クロワゾー氏:動物性脂肪を使用しないビーガンガナッシュのコレクションを発売予定です。こちらは定番のフランボワーズやカシス、レモン風味のガナッシュを生クリームやバターを使用しないビーガンバージョンで作り替えたコレクションです。
昨今のビターブームの1つ上を行く、このアイデアは必ずや世界の注目を集めるでしょう。伝統を重んじながらも、常に新しいコンセプトでチョコレート界をけん引する、ニコラ・クロワゾーシェフには、今後も目が離せません!
いくつでも食べられちゃいます!
ここで、阪急うめだ店スタッフの吉崎さんから、ひとこと。
「LA MAISON DU CHOCOLATのチョコレートは種類が豊富なので、たくさんの味の違いを楽しんでいただきたいです。コクのある味わいなのに、口どけがとても良く、胸やけもしないので、いくつでも食べられちゃいますよ!」
確かに、そのとおり…世に星の数ほどあるチョコレートの中には「1つでおなかいっぱい」に感じてしまうような、ちょっと油を感じるものもありますが、こちらのチョコレートは濃厚なのに身体にはやさしく、いくつでもおいしくいただけるのです。
バレンタイン、ホワイトデー…いやそれに限らず、気軽なギフトや日々のコーヒータイムに…LA MAISON DU CHOCOLAT JAPONのチョコレートで、パワーチャージ&ヒーリングのひとときを。
次回、第4回は、斬新なアイデアで魅了!「日本が誇るチョコレートブランド」に出逢います。
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