春に注意すべきペットに迫る3つの危険|猫もフィラリア症にかかる!?

家族・人間関係

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2021.03.15

暖かい日が増えてきて、人も動物も過ごしやすい季節になってきましたね。そんな春にも実は危険がたくさん潜んでいます。今回はペットケアアドバイザーの視点から、ペットが春に気をつけることをご紹介していきます。

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春に気をつけること1:ノミ・ダニ・フィラリア

ノミダニやフィラリアの予防出典:www.photo-ac.com

暖かくなると人や動物と同じように、虫たちの動きも活発になります。

犬や猫で注意したい代表的な虫はノミとダニが有名ですよね。
どちらも体につくと「痒くなる」という症状が有名ですが、感染症などを引き起こす危険もあるので侮ってはいけません。

そして、さらに注意が必要なのが蚊を媒介して感染するフィラリア症です。
犬と違い猫は予防薬を使うことが少ないので「犬だけがかかるもの」と勘違いしている人も多いですが、猫も犬と同じように感染する危険があります
発症すると呼吸困難を引き起こして死に至る場合もある怖い病気です。

犬も猫もノミ・ダニに関しては動物病院で予防薬をもらったり、定期的にシャンプーやブラッシングをするなどして未然に防ぐようにすることが大切です。
もしペットが体を痒がっているときには早めに獣医さんに診てもらいましょう。

フィラリア症は、猫の場合は犬と違い治療法が確立されていないので「かからないようにする」ということが重要。
犬の場合は、動物病院で事前検査を行った後に投薬で予防することができます。
どちらも草むらなどにはあまり入れさせない方が良いでしょう。

蚊の活動時期は住んでいる場所によって異なりますので、かかりつけの獣医さんに従って予防薬を使うようにしてくださいね。

春に気をつけること2:熱中症

熱中症に注意出典:www.photo-ac.com

熱中症というと夏に起こるイメージがありますよね。
犬や猫は人間とは違い汗をかくということがないので体の中に熱がこもりやすく、春の暖かい時期にも熱中症が起こるのです。
毎年、ゴールデンウィーク前ごろの時期になると動物病院に運び込まれるペットが多くなると言われています。

夏の熱中症対策と同様、湿度が高くならないように工夫して「暖かいから大丈夫」と車内にペットを置いていくなどはしないようにしましょう。
家でも風通しをよくするなど、ペットが過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。

春に気をつけること3:避妊・去勢

子孫を残す予定がなければ避妊や去勢を出典:www.photo-ac.com

犬と猫にとって春は恋の季節。
避妊や去勢を行なっていないペットが知らない間に妊娠していた……なんてことも珍しくはありません。
「室内飼育だから大丈夫」と思っていても、発情期のペットたちは相手を探すために事あるごとに脱走を試みます。

私はペットケアアドバイザーとして飼い主さんとお話する際には、子孫を残す予定がないのであれば避妊・去勢手術をお勧めしています。
なかには「人間の都合でかわいそうだ」とおっしゃる方もいます。ですが、決して人間の都合なんかではありません。

犬や猫は一度に何頭もの子どもを出産します。
すべての子どもの世話をしっかりとできるのなら構いません。
でも、こうして生まれてきた多くの命が行くあてを無くし、捨てられたり多頭飼育崩壊につながったりして、無残にも保健所へ送られ殺処分されます。そんな命をつくらないための大切な手段です。

さらに、避妊や去勢を行なっていない犬や猫は、メスなら子宮内膜症・乳腺腫瘍など、オスの場合は精巣腫瘍・前立腺肥大などの病気を引き起こすリスクも自然と高くなります。
そのため、避妊や去勢の手術は大切なペットの命を守ることにもつながるのです。

春は暖かく過ごしやすい一方で、ペットのために気をつけなければいけないことも多くあります。
人もペットも快適に過ごせるよう、もう一度確認しておきましょう。

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著者

ゆみみん

ゆみみん

動物が大好きで自身でペット関連のサービスを運営しながら、Webライターとしても活動しています。 「読者に寄り添った記事を書くこと」をモットーに、自身の経験なども織り交ぜながら伝わりやすくすることを心がけています。

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