足裏アーチが崩れている=太りやすい!
足裏のアーチとは「親指のつけ根」「小指のつけ根」「かかと」の3点を結んだ足裏に、アーチ状のくぼみがある状態をさします。
親指・小指から踵にかけて「縦アーチ」、親指から小指にかけて「横アーチ」があり、その両方のアーチが整うことで美しい姿勢を保つことができるのです。
小指からかかとを結んだラインを外側。親指からかかとを結んだラインを内側とすると、外側のアーチが崩れている人は、とくに太ももが張りやすい傾向にあります。よく聞く「扁平足」も、このアーチが崩れている状態です。
アーチが崩れる要因は、足底筋肉の衰えや靴による締め付けなどが原因といわれています。それにより、足裏アーチが崩れた状態が続き、次第に立ち方や歩き方にも悪い癖がついてしまいます。
いつも履いている靴底をチェックして、靴底のすり減り方に左右差がある……といった場合、足裏アーチが崩れている証拠です。
崩れた足裏アーチを放っておくと、身体全体を支える筋肉バランスも崩れます。下半身~骨盤周りの筋肉が上手く使われず歪み、悪姿勢・ぽっこりお腹を加速させている可能性があります。筋肉が上手に使われていないと、基礎代謝も下がり、太りやすくなっていきます。
正しい足裏アーチを保って立つには?
まず、美しいアーチが保たれている足の状態を見てみましょう。
このように、土踏まず周辺(縦アーチ)は適度な弧を描いているのが理想です。足先を正面からみたときも、緩やかな弧を描いていますね。
これらのアーチを保つには、冒頭でもお伝えしたポイントとなる「足裏3点」でしっかり地面を捉えることが重要です。
「親指の付け根」「小指の付け根」「かかと」この3点が、人間が立ったり歩いたりする重心の基本となります。
地面に自然に足裏が根付き、おへその下辺り(骨盤底筋)には軽く力が入って、肩の力は抜けている状態が、本来の正しい姿勢です。足裏が整うと、自然と内もも(内転筋)と下っ腹(骨盤底筋)に力が入ります。
女性は内転筋・骨盤底筋がうまく使えずに、たるんでしまっている人も多いもの。内転筋・骨盤底筋が日常的に使われている状態が続けば、太もも・ぽっこりお腹の引き締めにも繋がっていきます!
足裏を整えるヨガのポーズをご紹介!
まずは準備体操
手で、足の指と指の間を広げるようにストレッチ。一本ずつ、すべての指の間をほぐすことで、このあと山のポーズでの足裏感覚もつかみやすくなります。
脚がだるいと感じる時、朝起きたとき、寝る前などにおこなうのも効果的です。
足裏を整える「山のポーズ」
- 親指同士を軽く寄せ合い、踵はピンポン玉1個くらいのスペースに。人差し指はまっすぐ正面を向いてる状態。
- 指先のみを一度すべて上に持ち上げ、ゆっくり指先を地面に戻す。
- 親指のつけ根・小指のつけ根・踵の重心3点を意識し、土踏まずを天井に向かって引き上げ、内ももに軽く力が入るのを感じる。
- 骨盤が正面に向いているのを確認し、頭頂は天井に吊られているイメージで背筋を伸ばす。
- 軽く顎を引き、肩を耳の方に持ち上げた後、脱力して自然に両腕を体側に添える。
ポイント
- 足の指先に力が入って丸まらないようにする。
- 山のポーズを完成させた状態で、鏡にうつる自分の本来の正しい姿勢をチェックしておく。
- こまめに山のポーズをおこなうと、足裏の使い方・正しい立ち方に慣れていくことができる。
まとめ
女性はハイヒールや先端の尖った靴を履くことも多いため、足裏アーチが崩れやすくなっています。
ボディラインの崩れやぽっこりお腹が気になったら、一度自分の足裏のアーチをチェックしてみましょう。
今回ご紹介したのは、ヨガの「山のポーズ」。場所を選ばずに、足裏から頭のてっぺんまで、姿勢を美しくリセットできる基本のポーズです。
姿勢の悪化や体型の崩れを感じたら、足裏が悲鳴をあげている証拠。ぜひ日常的に、山のポーズを試してみてください!