ごはんしたくを気負わず続けるには「楽のバランス」が大切
ごはんしたくは毎日くり返していくもの。気負わず続けるために大切なのは「楽のバランス」です。
「楽」という字は、二通りの読み方ができますよね。「らく」と「たのしい」。楽のバランスというのは、この2つの比率を指します。
「らく」は言い換えるとかんたんということです。迷わずに決まるというのがポイント。
たとえば、私は日々のごはんを固定化しています。朝食メニューは「パンと魚」「ごはんと魚」「パンとたまご」といったように、主食と主菜のざっくりしたヒントを決めてあります。さらにそれに合わせた献立のヒントもまとめて固定しています。このように「2割献立」と呼んでいる食事の用意がラクになる方法です。
日々の献立に物足りなさを感じたときは趣向を変えて
献立を固定化すると、メニューに悩まなくて済むのでとても「らく」です。献立を考える時間が減るだけでも、ごはんしたくの負担はずっと少なくなります。
でも、「らく」だけを続けていると、たまに物足りなくなることがあります。そういうときは「たのしい」に比重を置いてみましょう。「たのしい」は、新鮮ということ。新しいことやいつもと違うことに挑戦するときのわくわく感をイメージしてみてください。
私たちは日々情報に触れています。SNSでおいしそうな料理の写真が流れてきたり、人気の料理家さんのレシピ本を見つけて買ったり、テレビでかんたんなレシピが紹介されていたりします。そういうものを見ると「作ってみたい!」と思うことはありませんか。そうしてレシピをメモしておいたり、スマホに保存したりして、いつのまにかたくさんの「未挑戦レシピ」をお持ちの方も多いのでは?
こうした新しい料理に触れるのは「たのしい」ことです。でも、同時にハードルが高くもありますよね。どんな材料を用意するのか確認して、場合によっては買いに行く。手慣れた料理ではないので、工程を1から確認する必要がある。
だから、料理が好きで慣れている人でなければ、毎日新しいメニューに挑戦するのはむずかしいのです。そこで、基本的には献立を固定化しつつ、ちょっと物足りなくなってきたなあというときに趣向を変えてみる。すると、献立決めもごはんしたくも楽しくなります。
ここからは、いつもと少し違う食材を使って、食卓が華やぐ、フルーツ入りサラダをご紹介しましょう。基本の作り方は、油1:酸味1:甘み1です。油はオリーブオイル、酸味はレモン汁かりんご酢、甘みははちみつ、メープルシロップ、果物缶詰のシロップやジャムなどを使いましょう。
りんごと大根のサラダ
まずは、りんごと大根のサラダです。千切りにしたりんごと大根、レーズンを加えて作ります。りんごを千切りにするときは、皮つきのまま横に置いて輪切りにし、最後に芯を型抜きなどでくり抜く「スターカット」をするとかんたんです。薄い輪切りのスターカットにしたあとに、軽く重ねて千切りにしていきましょう。
大根は、塩を少し振って、水分を抜いておくのがおすすめです。
ちなみに、千切りにしたりんごは、きゅうりともよく合います。千切りりんご、千切り大根、レーズンを用意して、基本のドレッシングの代わりにヨーグルトで和えます。塩などが必要であればお好みで入れてください。ヨーグルトだけでもいいし、練乳やマヨネーズを加えてもおいしいですよ。
キウイと白菜のサラダ
続いてはキウイと白菜のサラダです。白菜は葉の部分を使います。塩を振ってもみ、水分を抜いておきます。
キウイは、市販されているキウイカッターというアイテムを使うと、かんたんにカットできるようになるので、食卓に取り入れやすくなりますよ。オリーブオイルにレモン汁かりんご酢、はちみつかメープルシロップを加えて和えるとさっぱりとおいしい一品です。
キャロットラペ
カフェやデリ風お惣菜でも定番のキャロットラペ。にんじんとレーズンで作ることが多いと思います。ここにオレンジが加わるとよりおいしいです。生のオレンジでもいいのですが、時間のない人は、缶詰のみかんを入れるとかんたんです。オリーブオイルにレモン汁かりんご酢、はちみつかメープルシロップを加えて和えると、すぐにできておいしいサラダのでき上がりです。
フルーツ入りのサラダは、ちょっとおしゃれでハードルが高く見えるのですが、便利なアイテムを使ったり、缶詰を活用したり、味つけの基本を決めておくと、普段使いの料理になります。かんたんなのに「がんばった感」も彩りも出るので、ごはんしたくのやる気が出ないときに作ると元気になれますよ。
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