専門家 石野さんのオススメ
大手キャリア:テザリングも無制限のドコモ
第2弾でもご紹介したように、データ通信無制限のプランを選ぶなら3大キャリアがおすすめ。3社ともプラン内容、価格ともにかなり似ていて、差がないようにも見えますが、スマホのモバイル通信を利用してPC、タブレット、ゲーム機などのデバイスをインターネットに接続することができる「テザリング」も使い放題なのはドコモだけ。(auもソフトバンクもテザリングに使った場合のデータ通信量に上限を設けています)
5Gギガホ プレミア 7,315円
毎月の利用可能データ量が無制限のプラン。
「テザリング」も使い放題になるのはドコモだけ。使ったデータ量が3GB以下の月は5,665円に値引きされます。
サブブランド:一人から安いUQモバイル
サブブランドの2つを比べた場合、家族割を有効活用することでかなり安くなるY! モバイルもかなり魅力的ですが、一人で契約しても安さを実感できるUQモバイルが総合的に石野さんのおすすめにあがりました。
くりこしプランS 1,628円
月々3GBのデータ容量 余ったデータ容量を無駄なく翌月まで繰り越せるプラン。
「かけ放題プラン」「10分かけ放題」「最大60分/月定額」などの通話オプションのバリエーションが豊富なのも嬉しいポイント。
オンライン専用プラン:POVOは独自のトッピング!
ahamo、povo、LINEMOの新料金ブランドは、いずれも毎月20GBのデータ利用量で月額料金が約3,000円の価格帯。おおまかな部分では共通していると言えますが、各社細かなサービス内容で違いを出しており、中でも注目なのがpovoです。
1回220円でデータ通信が24時間使い放題になるトッピング(オプション)が特徴的で、一時的に使い放題を利用することも可能になります。こういったサービスを導入したのは、大手キャリア含め、povoが初でかなり革新的なサービスと言えます。
povoの基本プラン 2,728円
月々20GBのデータ容量
これにプラスしてトッピング(オプション)を自在につけていくスタイル
- 5分以内通話かけ放題 550円
- 通話かけ放題 1650円
- 24時間限定データ使い放題 220円
- 追加データ 1GB 550円
例えば、自宅にWi-Fiがなく、オンライン飲み会やオンライン会議でかなりの通信量が必要になる予定ができた場合、その予定の日だけ220円を支払うことで、通信量を気にせずネット環境を維持できます。適用されている間に通信したデータ量は、基本プランの20GBにはカウントされず、回数にも制限はありません。さらに、テザリング利用をしてもデータ使い放題。auの「使い放題MAX 5G/4G」では、テザリング利用の上限が30GBと制限されていることを考えると、日にちを定めてピンポイントで利用するとかなりのメリットがありそうです。
格安スマホ:nuroモバイル・IIJmio
格安スマホの最大のメリットは低価格帯であることですが、その中でもこの春思い切った値下げをしてきたのがnuroモバイルとIIJmioです。大手キャリア、そして大手キャリアのオンライン専用プランやサブブランドには通信レベルという点では、速度が遅くなる時間帯があるなど、一歩劣る部分がありますが、そういった部分を気にしない方、価格をとにかく安く抑えたい人には最高のプランです。
VSプラン 3GB 792円
VMプラン 5GB 990円
VLプラン 8GB 1,485円
家族割など複雑な条件なしで、音声通話付きSIMが月額基本料金792円から使えるシンプル設計
とくにVM、VLプランの場合は、3か月ごとにデータ容量をプレゼント。
(VM(5GB)プランは3か月ごとに3GB、VL(8GB)プランは6GBがもらえる)
IIJmio
IIJmio ギガプラン
2GB 858円
4GB 1,078円 (8GB、15GB、20GBプランもあり)
2GBから20GBまでのプランから選べて、余ったデータ量は無駄なく翌月繰り越しが可能!
家族とデータシェアもできて便利。2021年6月からはSIMの種類が違ってもデータシェアが可能になります
IIJmio eSIM
2GB 440円
4GB 660円
eSIMの使い勝手や活用法は上記で説明した通り。ちょっと難しい部分もあるかもしれませんが、上級者にはおすすめ。
今回教えてくれたのは…石野純也さん
石野純也さん:ケータイジャーナリスト
慶応義塾大学総合政策学部卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連雑誌、書籍の編集を経て、数々の携帯電話関連のムック編集に携わる。05年に独立してジャーナリスト/ライターに転身後は、通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどモバイルに関する幅広い企業を取材。webや雑誌などを中心に執筆し、主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。
第3弾である今回は、とにかく安くしたい方向けのプランや石田純也さん的総合おすすめ4社をご紹介しました。それぞれの利用状況や優先順位によって最適なプランも変わってきます。自分のライフスタイルと照らし合わせ、ベストな乗換先を見つけてみましょう。