40代を過ぎた頃からどんどん太るように……更年期に太るワケはホルモンバランス
女性が更年期に太りやすいのは、実は女性ホルモンが関係しているといわれています。
女性ホルモンには、レプチンというホルモンの分泌促進作用があります。レプチンは「抗肥満ホルモン」とも呼ばれており、脂肪燃焼を促したり食欲を抑制してくれたりする役割があります。
しかし、40代くらいの更年期を迎えた女性は、女性ホルモンの分泌が少なくなり、レプチンの分泌量も少なくなってしまうのです。したがって、女性は更年期を迎えると太りやすいといわれています。
更年期太りに効果的な2つの根本改善方法
では、更年期を迎えた女性はどのようにして「更年期太り」に対処していけばいいのでしょうか？ ここでは、更年期太りに効果的な方法を2つお伝えします。
大きな筋肉を鍛えることで、代謝量をアップする「太もも筋トレ」
まずは筋トレで、からだの中の筋肉量を増やすことが重要です。なぜなら、筋肉量が少ないとエネルギーを消費できず、ますます余分な脂肪がたまっていってしまうからです。
筋肉はいわば脂肪分解工場です。いくら更年期太りを解消しようとしても、脂肪を燃焼する工場が少なければ痩せることはできません。
なお、筋トレでは太ももなどの大きな筋肉を鍛えていきましょう。大きな筋肉が肥大すれば、それだけ脂肪も燃焼されやすくなります。太ももを鍛えるためには、スクワットなどが効果的でしょう。
炭水化物を減らし、たんぱく質を多く摂る｢ゆる糖質制限｣
いくら運動を頑張っても、食べる量が多ければ痩せられません。普段の食事では炭水化物を減らし、たんぱく質を多く摂るように心がけましょう。炭水化物はからだの中で余ってしまうと、体脂肪となって蓄えられやすいのです。
なお、たんぱく質を多く含む食品には、鶏肉・大豆・魚・乳製品・卵などがあります。たんぱく質を摂ると筋肉量アップにもつながるので、結果的に基礎代謝量が増えます。
漢方で体質改善。体重増加におすすめの漢方薬は？
「更年期太りに悩まない体質をめざしたい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。漢方薬は医薬品として効果と安全性が認められており、医療現場でも使われています。症状と体質に合った漢方薬を飲めば、ずっと抱えていた不調や、なかなか痩せない悩みにも、とても良い効果をもたらすでしょう。
また、そうした不調の多くは、心身のバランスが乱れてしまったために起こるものです。自然由来の生薬で構成されている漢方薬なら、からだ全体のバランスをうまく調整し、体質から不調の改善をめざせるでしょう。
体質の改善のためにバランスの取れた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けられそうですよね。
さっそく始めてみたいと感じた方のために、以下に更年期太りに悩む方におすすめの漢方薬をご紹介します。
＜更年期太りで悩んでいる方におすすめの漢方＞
・大柴胡湯（だいさいことう）：ストレスで食欲が増してしまう、便通が悪くがっちりした体型の方
気の巡りを促してストレスを低減させ、便通も改善します。からだの余分な熱を取り除き、肝のはたらきをよくして、脂質代謝を改善します。高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛にも使用できます。
・当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）：冷えやむくみ、貧血、疲れなども気になる方
血の巡りをよくして、からだの中の余分な水を取り除くことでむくみを改善し、ダイエットをサポートします。
ただ、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなく、副作用がおこることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。
お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI（人工知能）を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。
更年期太りは運動・食事・漢方で対処しよう！
更年期太りについて解説しました。更年期太りは女性ホルモンの変化が主な原因です。運動や食事に気をつかって、更年期太りを解消していきましょう。
また、根本的な体質改善をめざしたい方のための漢方薬をご紹介しました。気になった方はぜひ専門家に相談して、ご自身にあった漢方薬を生活に取り入れてみましょう。
