【親子で学ぶスマホ講座4】親のあなたは知らないとヤバい……。危険から身を守る“SNSの基本ルール5つ”

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2021.04.30

スマートフォンを持って便利な事として実感できるのが、インターネットとSNSの活用ではないでしょうか。そこで今回は、すでにSNSを利用している大人もこれからSNSを始める子どもも、ぜひ注意してもらいたいSNSの作法について、いまどきのスマホやネット事情に詳しいITジャーナリスト・鈴木朋子さんに詳しく伺いました。

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もくじ

そもそもSNSとは? なにが怖いの?
1 言葉づかい
ニュアンスを正しく伝える工夫を!
攻撃的になっていないか
音声SNSも要注意!
2 炎上のもとにならないかどうか
3 デマに踊らされない
4 個人情報を晒さない
友人らのプライバシーにも配慮
5 誹謗中傷をしない
今回教えてくれたのは…鈴木朋子さん
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「親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本」
「親が知らない子どものスマホ」

そもそもSNSとは? なにが怖いの?

SNS出典:www.photo-ac.com

SNSとは英語で「Social Networking Service」の頭文字をとった呼び方。インターネットを介したコミュニケーションサービスのことを指します。

新たなつながりを生み出したり、懐かしい人と再会したり、自分の思いを発信したりと、現代人の生活の中で、すっかり身近な存在となっています。一言でSNSと言っても多種多様。Facebookやtwitter、LINE、Instagramなどが代表的なものとして挙げられ、そのほか若年層に人気で動画に特化したTikTok、音声SNSの先駆けとして有名になったClubhouseなども強い支持を受けています。メッセージのやりとりのほかに写真・動画の共有や受け渡し、近況報告、情報の提供の発信、情報収集などが手軽にできて、プライベートからビジネスシーンまで、幅広く利用されているのが特徴です。

その反面、顔の見えない文章のやりとりなどは、リアルな友人・知人であっても勘違いや誤解が生まれやすいもの。さらに、知り合いではない人とコンタクトが取る場合や、広く情報を発信する場合は、さまざまなことに配慮しないとトラブルに巻き込まれる恐れもあります。重大な失敗があってから後悔することがないようにSNSでの基本的な作法について理解しておきましょう

1 言葉づかい

メッセージのやり取り出典:www.photo-ac.com

ニュアンスを正しく伝える工夫を!

SNSは顔の見えないコミュニケーションが主体です。送信ボタンや投稿ボタンを押す前に、自分が作成した文章を必ず見直してみてください。普段の会話だと表情や話し方など、言葉以外の情報が視覚で入り、感情が読みとれますが「文字だけになると、言葉足らずになったり、冷たく感じたり、ニュアンスが伝わらないなどから勘違いが起こりがちです」とITジャーナリストの鈴木朋子さん。
(例)
〇〇ちゃんってかわいくない?(褒めている)
〇〇ちゃんってかわいくない(悪口に聞こえる)

文末に「?」をつけ忘れただけでも意味合いが変わり、伝えたかったことと違う捉え方をされてしまったことで、一方的にグループから外されてしまうなんてことも起こり得ます。正しく自分の思いが伝わるように、記号やスタンプ、顔文字などを上手に使ってください。

攻撃的になっていないか

SNSでは実際には顔見知りではない人と言葉を交わすことも出てくるかもしれません。顔が見えないからと言って、自分を大きく見せて、攻撃的な言葉を使ったり無礼に振る舞ったりする人がいますが、本当の日常生活で初対面の人などと話すようなときに、こんな態度をとりますか? SNS上だとしても、実社会と同様に礼儀を守って、コミュニケーションを楽しみましょう。もし、自分の子どもが普段の生活から言葉が乱れているのだとしたら、それはぜひ注意してください。

音声SNSも要注意!

2021年2月ごろから日本でも話題となった音声SNSのClubhouse。招待制で登録ができ、2名しか招待できないという特別感もあって、iPhoneユーザーの間で爆発的に広がりました。Clubhouse以外にも有名なところだとTwitter社がまもなく「スペース」という音声SNSサービスをリリース予定。「音声SNSは今後ますます注目されてくるサービス。それに伴って使い方にも注意が必要です」と鈴木さんは呼びかけます。文章のやりとりとは違い、実際の会話になることから、個人情報など口が滑らせてしまうことも。さらに冷静に考えてる間がないことから、会話がヒートアップしやすく、ケンカに発展することも。音声SNSは記録を残してはいけない規約にはなっていますが、それぞれが録音していないとは限りません。実社会や通常のSNS同様に、礼儀やマナーを守って利用しましょう。

2 炎上のもとにならないかどうか

炎上出典:www.photo-ac.com

SNSの発信をもとに、火に油が注がれるように「炎上」と呼ばれる大論争や誹謗中傷、風評被害が発生することが多発しています。数年前には、アルバイト店員の不衛生な悪ふざけを投稿したSNSが炎上して話題になりました。そういった企業がらみの炎上も大きな社会問題になりましたが、個人の発信がもとで起こる炎上も、中には被害者が自ら命を立つ事件にまで発展するなど、大きな問題となっています。
倫理的に問題がある発信はもちろん炎上のもとですが、鈴木さんが要注意な話題としてあげるのが「政治がらみ・宗教の話題」。個人個人にそれぞれの意見や主張があり、確固たる正解があるものでもない話題が炎上しやすい話題とも言えます。「とくに今は、コロナ禍で不安やストレスを抱えた人が多く、炎上させたくて、あえてネタを探している人もいます。今だったら、ウイルス、マスクなどワクチンなどそういった話題も火種になりやすいかもしれません」と鈴木さんは言います。どんな発言が炎上のもとになるかわかりません。SNSでは、自分とは価値観の違う人たちもあなたの発言を見ています。そして、発信した情報は簡単に拡散されたり、保存されたりすることで、世の中から消すことができません。投稿者の個人情報も暴かれてしまうリスクもあるため、投稿ボタンを押す前に、問題がないかもう一度考えてみましょう。

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