「お米を勢いよく研ぐ」はNG!炊飯器の広報担当者に聞いた“正しいお米の研ぎ方”とは

家のこと

stock.adobe.com

2021.05.03

お米を研ぐとき、何に入れて研いでいますか? 少し前は、炊飯器の内釜が傷付くからと、内釜で研ぐことはよくないと聞いたこともあります。でも最近はどうも様子が変わってきたようです。各社調べてみました!

広告

もくじ

お米はどのように研いでいますか?
主要メーカーの公式HPを確認したところ……
「HITACHI」の見解は?
「象印」の見解は?
「タイガー」には内釜のコーティングがはがれてしまったときの回答も
内釜を使ってお米を研ぐことは特に問題なし

お米はどのように研いでいますか?

考える

白米を水で研ぐ際に、皆さんはどこにお米を入れて研いでいますか? お米は最終的にお釜に入れて炊くのであれば、内釜で洗ってしまえば早いですよね。でも内釜を使ってお米を研いだところ、「お釜が傷つくからやめなさい」と注意された経験はありませんか? 
実際に内釜でお米を研ぐと、お釜は傷つくのでしょうか? 気になったので調べてみました。

主要メーカーの公式HPを確認したところ……

「HITACHI」の見解は?

HITACHIのHPにあった「内がまでお米を研いでも、フッ素皮膜ははがれませんか?」という問いに対して下記の回答がありました。

内がまでお米を研ぐことはできます。
ただし、金属製のおたまや泡立て器など、鋭利なものは使わないでください。フッ素皮膜が傷つきはがれることがあります。フッ素皮膜はご使用により消耗しますので大切にお使いください。

出典: HITACHI kadenfan.hitachi.co.jp

鋭利なもので傷つけないように、手などで研ぐ分には問題ないようです。

「象印」の見解は?

象印に問い合わせてみたところ、現在象印で製造・販売している炊飯ジャーはすべて、内釜で洗米可能ということです。象印の広報の方によると、

『20年以上前の商品であれば、「内釜で洗米しないでください」という案内をしていましたが、内面のフッ素耐久性の技術が進歩し、その後、内釜でも洗米していただけるようになりました。現在では、内釜で洗米できることが当たり前で、カタログにも記載しなくなりました。
ただし、これは正しい洗米が前提です。
精米技術が進化した今のお米は、ぬかが少なく、きれいで繊細ですので、お米は手でやさしく洗ってください。昔のようにざるなどを使って「研ぐ」必要はありません』

とのこと。したがって、内釜を使ってお米を研ぐことは問題ないようです。ただし、優しくお米を洗うことが必須ということです。
また、象印のHPには、正しいお米のとぎ方も載っていました。
象印 

これらを参考にしながら、内釜の中で研ぐ場合は優しくお米を洗ってください。

出典:象印マホービン株式会社

「タイガー」には内釜のコーティングがはがれてしまったときの回答も

内釜の中で洗っていいことはわかりましたが、使用し続けることで内釜のコーディングなどが剥がれても大丈夫なのでしょうか。タイガーのHPには「内なべのフッ素加工がはがれて、それを食べてしまったかもしれないのですが、害はないですか。このまま使っても大丈夫ですか」という質問に、下記の回答がありました。

フッ素樹脂は万が一口の中に入っても吸収せず排出されますので、
体には害はありません。ご安心ください。
また、フッ素加工がはがれていても、ご飯がこびりつかなければ
そのままお使いいただけます。
ご飯がこびりついて、お手入れがしにくくなったり、気になるよう
でしたら、内なべだけご購入いただけます。

出典: TIGER support.tiger.jp

 内釜のコーティングは、はがれてしまっても健康には問題はないそうです。

内釜を使ってお米を研ぐことは特に問題なし

炊飯器を販売している主要メーカーのHPを確認した結果、通常の洗い方で内釜を使ってお米を研ぐことは特に問題がないようですね。もともと内釜のコーティングは数年ではがれてしまうようですが、特にそのまま使っていても健康には問題はないようです。ただし、コーティングがはがれてしまうとお米がこびりついたりすることがあるため、取り換えをオススメしています。
現在は精米の技術も発達し、力をいれて研ぐ必要もなくなったため、内釜でお米を研ぐことは特に問題がないようです。内釜でお米を研ぐことを躊躇されていた方も、安心して内釜の中でお米を研いでくださいね。

広告

著者

悠美

悠美

基本ズボラ、面倒くさがり屋の3児の母。いしかわ観光特使&輪島観光サポーターに就任。2010&2012年楽天トラベルマイスター受賞のWEB担当!ロンドンブーツ田村淳の大人の小学校1期生。 発酵食エキスパート1級。妊娠~出産で料理は安く美味しく体に良い食事がしたいので、田舎の珍しい野菜や魚なども使いつつ、手抜きはしつつも美味しい料理を家族に食べてもらいたいと考えて燃える日々。また節約大好きで日々家族の為に調査研究中

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る