片づかない家の「9割は布団で寝ている」理由とは|片づけアドバイザーが1000軒以上見て分かったコト

家のこと

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2021.05.20

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――布団をたたんでカバーなどをかけて、ソファのように見せるのはいいですか?

そういうおうちはありますよ。ベッドは大きいものなのですぐに買えないですよね。そういう場合は布団を三分の一に折って、きれいなカバーをかけて片隅に置きます。
美しければ正解です。キレイにたたんで布をかけるといったひと手間だけで見た目がキレイになり、幸福感は上がると思うんです。

ベッドを買うことにハードルを感じるときは

ベット収納付きベッドならベッドの下を有効活用できる

――大きい家具を買うことにハードルを感じる人はどうしたらいいですか?

先日も、ベッドを買うことはハードルが高いとおっしゃった男性がいました。でももしベッドが収納付きベッドで、トランクルームを借りることに値するくらい収納力が上がるとしたらどうですか? 
ベッドは安いものもありますが、3万円も出せば買えるんですよね。トランクルームを1ヵ月1万円くらいで借りると思ったら、ずっと安いですよね。坪単価100万円するところに住んでいるとしたら、家族で100万円程度浮くとしたら、大きい買い物ですけど、安くあがるのではないかと思います。
ベッドを買うことは減価償却できる値段なのではないかなと思うんです。

――一方で収納家具は増やしすぎない方がいいとも書かれていますが、必要な収納とそうでないものと、どのように判断すればいいのでしょうか?

例えば寝室に置くタンスは危険なので、寝室に背の高い家具を買うことは考えたほうがいいですよね。でも人は絶対寝るので、寝るスペースは必ず必要になりますよね。寝る際のシングルサイズのスペースはデッドスペースなんです。ベッドの下を収納にすると、その面積をムダにしません。
物が増えたから壁面収納をすぐに増やすというのは、その前に物を減らす必要があると思いますが、寝るためのスペースの下に物を収納することは有効活用していることになります。だから就寝スペースから考えるのが私のメソッドです。
優先順位としては、まずベッドを買ってから、他の家具を買うということを私はおすすめしています。

寝るスペースがデッドスペースになっていたとは新たな発見ですね。すぐにベッドを買うことが難しいときは、まずは見た目の美しさを意識してはいかがでしょうか。

これが最後の片付け! 石阪京子さん新刊『これが最後の片づけ!』
著者:石阪京子
出版社 : ダイヤモンド社

教えてくださったのは……片づけアドバイザー 石阪京子さん

石阪京子

片づけアドバイザー。宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。
大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片づかないことで理想の暮らしができないと諦めている多くの人に出会う。
自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは一度片づけをしたらリバウンドしないのが特徴で、これまで様々な片づけ方法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。同メソッドで片付けに成功した人は1000人にのぼる。
現在は収納監修、片づけレッスンほか、北海道、東京、大阪、名古屋、広島、福岡など各地でのトークイベントやオンラインセミナーを開催。多くの女性に暮らしの整え方についてのアドバイスを行っている。著書は最新刊『これが最後の片づけ!』(ダイヤモンド社)のほか、『一生リバウンドしない奇跡の3日片づけ』『夢をかなえる7割収納』『家事のしないことリスト』など多数。

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