80歳になっても自分の歯で食事をするために!大きな差がでる今から習慣化したい「PMTC」とは

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 大きな差がでる今から習慣化したい「PMTC」とは

2021.09.24

みなさんは定期的に歯医者さんに通っていますか? 歯医者さんで定期検診を受けている人と、痛くなったときだけ歯医者さんに行く人では、将来のお口の健康にぐんと差が出てしまいます。歯医者さんで受ける細かい歯のお掃除のことをPMTCと言います。最後まで自分の歯で噛めるように、今から歯医者さんで受ける歯のお掃除(PMTC)を習慣化しましょう。

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PMTCって?

PMTCイメージ出典:www.photo-ac.com

「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:専門的機械歯面清掃)」とは、歯医者さんや衛生士さんが機械を使って歯を掃除することを言います。歯や歯の間の細かい部分にまで届く専用のシリコンカップやブラシなどを使い、専用のペーストなどを使って機械で普段の歯磨きでは届かない汚れを隅々まで落としていきます。PMTCでクリーニングをすると、歯磨きやうがいだけではなかなか落ちないバイオフィルム(細菌の塊)を除去することができます。

PMTCの効果

白い歯イメージ出典:www.photo-ac.com

  1. むし歯予防:歯垢やバイオフィルムを除去することで、むし歯予防に繋がります。
  2. 歯肉炎、歯周病の予防:歯肉炎、歯周病の原因となる最近が潜むプラーク、バイオフィルムを取り除きます。
  3. 歯をきれいに保つことができる:普段の歯みがきでは落とせない細かい汚れを取り除くのでお口の中がスッキリ! 着色も取れるので、審美性もアップします。
  4. 歯質の強化:歯を磨く際に使うペーストが歯の凹凸を埋め、仕上げにフッ素を塗ることで、歯質が強化されます。

「8020」を目指して

シニア歯磨き出典:stock.adobe.com

1989年に開始された「8020運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」と言う運動です。この運動が開始された当時、8020を達成していた人はわずか7%程度でした。しかし現在では予防歯科が進み、定期検診で歯石の除去やPMTCを受ける人が増えたことで、50%以上の人が8020を達成しています。日本にPMTCの概念を紹介した第一人者であるペール・アクセルソン博士は、30年に渡る臨床研究の結果からPMTCの有効性を示し、「適切なPMTCを受けていれば、97.7%の歯を守れる」ことを証明しました。

最後まで自分の歯で噛めるように

自分で噛むイメージ出典:pixabay.com

若いうちは歯が健康な人が多いので、健康な歯で自分で噛めることのありがたさを実感する人は少ないかもしれません。しかし、歯を失った患者様の多くが、歯の健康にもっと気をつけておけばよかったと後悔しています。

自分の歯で噛めるということは、単純に食べ物をおいしく味わって食べることができるだけでなく、咀嚼することによって脳や身体に刺激を与え、脳の老化防止や運動機能の向上にもつながります。また、噛むことで唾液が分泌され消化を助けたり、肥満を防止したり、虫歯や病気になるのを防いだりします。見た目も歯があるのとないのでは大違い。歯があることで顔に張りが出て、若々しく見えます。

将来の自分を想像してみて下さい。歳をとっても見た目も若々しく、おいしいご飯を自分の歯で食べて健康に暮らすのか、それとも歯を失っておいしくご飯を食べられず、見た目も老けてしまうのか。どちらが理想的かは言うまでもありませんね。最後まで自分の歯を残すために大切なのがPMTCなどのお口メインテナンス。今から習慣化していつまでも健康な歯を保ちましょう。

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著者

Shiko

Shiko

カナダ、バンクーバーと日本でやんちゃな息子達と旦那と一緒に暮らしています。 音楽、ヨガ、アウトドアが大好き! 歯科医師、ヨガインストラクターです。時々ジャズを歌っています。 Zoomヨガ教えてます。レッスンご希望の方はインスタからメッセージくださいね!@fumikokusuhara

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