教えてくれたのは……須藤勇介(すとうゆうすけ)さん
ミルクティ―で有名な老舗の紅茶専門店「ケニヤン」で8年間の修行の後、独立。高貴なイメージのあるミルクティーにもっと親しんでもらいたい思いから起業。メニューはミルクティー(ホット、アイス)のみだが、他企業とのコラボにも積極的に取り組み、ミルクティーの新しい価値を日々模索し提案し続けている。
誰でもできる!かんたん「おうちで濃厚ミルクティー」のいれ方
一般的なミルクティーの作り方は、「茶葉とお湯を使って紅茶を作り、そこにミルクを足す」ですが、実はこのやり方だと濃厚なミルクティーを作ることはできません。
今回おすすめするのは、「ロイヤルミルクティー」です。おうちで手軽に濃厚でおいしいミルクティーを楽しむコツをご紹介します。
1.鍋に牛乳を入れ、温める。
牛乳を鍋に入れ中火で温めます(1人分なら1カップ強)。沸騰させすぎると牛乳に膜が張り始めてしまうため、たまに鍋をゆっくり回ながら、鍋のフチが少しフツフツしてくるタイミングまで温めます。
2.温まった牛乳に、茶葉を入れる。
鍋のフチが少しフツフツしてきたタイミングで茶葉を入れます。茶葉は持ち手つきの軽量カップ(無ければ大き目のスプーン)を使って、鍋の円周に這わせて円を描くようにぐるりとそそぎ入れます。
ポイントは、「ダスト」と呼ばれる、細かい茶葉をたっぷり使用すること。しっかり味が出ます。市販のティーバック(ダスト)がオススメです。袋を破り中の茶葉を2袋、約8g使用します。
3.鍋をくるくると回すして紅茶の「香り」を引き出す
ここでひと手間を加えます。一度鍋を火から離し、くるくると約10秒回します。こうすることで茶葉をまんべんなく蒸らすことができ、茶葉からじわじわと色が出きます。ここが長いと渋みが出てしまうので注意! このひと手間を加えることで香りがしっかり出てきます。
4.再度、煮て紅茶の「コク」を引き出す
再び鍋を火にかけ、中火でひと煮立ちさせる。ぼつぼつと小さな泡が出て沸騰してきたら、すぐ火を止め、もう一度鍋をくるくると回します。回す時間は、こちらも約10秒。ここで茶葉をひと煮立ちさせると、紅茶のコクしっかり出てきて、ミルクに負けません。
5.茶葉を濾して、ティーカップへ。最後の一滴が一番うまい!
鍋をゆっくり回して牛乳と茶葉をまんべんなく混ぜたら、ゆっくり茶こしに注ぎます。茶葉を濾しながらティーカップへ注ぎます。最後まで出し切ってください。最後の一滴がうまいんです!
6.砂糖をそっと入れる。オススメは三温糖
最後の仕上げは砂糖。3〜4g(角砂糖なら1個分)を目安に、カップに入れます。砂糖を入れると味に厚みが出て、断然仕上がりが変わってきます。
グラニュー糖でも美味しくなりますが、おすすめは三温糖です。コクがあって厚みのある味になります。
7.ティースプーンでゆっくり砂糖を溶かし終えたら、完成!
砂糖を入れた後はティースプーンでくるくると混ぜ、溶かしたら完成です。家にいながら、まるで専門店で飲むかのような濃厚なミルクティーを味わうことができます。