なぜ骨盤を整えることが大切なの?
「骨盤腸整ウォーキング」は、理学療法と骨盤矯正をベースに、骨盤を中心としたからだのあり方を正していこうと考えられたメソッドです。なぜ、骨盤は重要なのか。それは、骨盤はからだを正しく使うための「要」の部位であり、内臓、おもに腸の受け皿として大切な役割をはたしているからです。
骨盤と腸は、じつは密接に関係しています。骨盤がゆがむと、そのなかにある腸もゆがんでしまい、腸内環境が悪化して、便秘などの不調があらわれます。また、骨盤がゆがんでいると、本来は骨盤のなかに収まるべき内臓が押し出されるので、ぽっこりお腹につながることも。
いい骨盤とは、開いたり、閉じたり、柔軟に動く骨盤のこと。柔軟な骨盤はゆがみにくく、からだがスムーズに動かせたり、いい姿勢をキープしやすくなったりといったメリットがあります。また、腸を中心とした内臓機能が保たれて、便秘が改善することも。
今回は、「柔軟に動く骨盤」をつくるエクササイズを2つ紹介します。ふだんなかなか行わない動きなので、はじめは思うように動かないかもしれません。まずはゆっくり、気持ちいいと感じるくらいでOK! 腰痛持ち、反り腰の方はとくに、無理せず、自分のからだと相談しながらやりましょう。
骨盤を前後に動かすエクササイズ【骨盤前傾・後傾】
<STEP1>足を肩幅に開く。
- 両手は骨盤を掴むような位置に置きましょう。
<STEP2>お腹にバケツを持っているイメージで、バケツの水を前にこぼすように骨盤を前に倒す。
- 上半身やひざの位置は変えずに、腰だけ動くのがベスト。
<STEP3>バケツの水を後ろにこぼすように、骨盤を後ろに倒す。
<STEP4>2〜3を10セット繰り返す。
反り腰の方は、もともと骨盤が前傾ぎみなので、力いっぱい前傾すると腰に負荷がかかりすぎてしまいます。ゆっくり行うか、STEP3→STEP2と順番を入れ替えてやってみてください。
骨盤を左右に動かすエクササイズ【骨盤シフト】
<STEP1>足を肩幅より少し広めに開く。
- 足幅が狭いと、ひざより骨盤が外に出てひざを痛めます。足幅は広めに!
<STEP2>右足の上に骨盤をスライドさせ、右足がまっすぐになるようにする。
- 肩の位置はキープしたまま、上半身は動かさずに、腰から下だけを動かします。
<STEP3>次に左足の上に骨盤をスライドさせ、左足がまっすぐになるようにする。
<STEP4>2〜3を10セット繰り返す。
2つのエクササイズは、動画でも紹介しています。ぜひ併せてご覧ください!
どちらのエクササイズも、はじめは思うように骨盤が動かないかもしれません。うまく動かないのは、骨盤が固まってしまっているから。一度に無理に動かそうとせず、少しずつエクササイズを積み重ねていくことで、だんだんスムーズに動かせるようになります。回数も、その日の体調や気分で調節しながら、続けられる回数をやっていきましょう。
コツさえ掴めば、どちらも1分程度でできるエクササイズです。私はドライヤータイムによくやっていますよ! スキマ時間に、ぜひお試しください!