おしゃれよりも生活のしやすさ重視の家
みなさんがインテリアや家具を置く場所を考えるときに重視することは何ですか?
この問いに正解・不正解はないと思っていますが、私は「おしゃれ」よりも「生活のしやすさ」を重視しています。
おしゃれと生活のしやすさの両方を兼ね備えた部屋ならば尚のこと良いかもしれませんが、まずは暮らしやすい家にしていくことが最優先です!
今回は私の家を公開しながら、暮らしやすい家にするためのポイントなどもご紹介していきます。
片付く人は生活しやすい「動線」を意識している
さっそくですが、私が普段見ているありのままの部屋の風景を見ていただきますね。
私が常に意識しているのは「生活しやすい動線」です。
家具の配置は家族が使いやすい邪魔にならない場所にしたり、モノをよく使う場所に保管したり、とにかく家族の動線を想像しています。
例えば、みなさんのおうちではドライヤーはどこにしまっていますか?
これまで伺ったお宅でも多かったのは「洗面所」でしたし、きっとそうしているご家庭が多いかと思います。でも、わが家の場合は上の写真にもある「リビング」にドライヤーを置いています。
お風呂から出た後、洗面所で髪を乾かすのではなく、リビングのソファーに座りながら髪を乾かすことのほうが圧倒的に多いんですよね。
だからリビングに収納するほうがラクだし、動線もシンプルで済みます。
家具でもモノでも、家族が使いやすい場所に置くようにするのがおすすめです!
「モノの総量」を把握する
そしてもうひとつ、家族の動線と一緒に常に考えているのが「モノの総量」です。
部屋の片付けを始めるときに一気にたくさんのモノを捨てる人、きっと多いですよね。
でも、私の場合は普段から「1つ入れたら1つ出す」という方法をとっています。
捨てるのでもいいし、まだ使えそうであれば売るのでもいいし「増やしっぱなし」にならないように意識しているんです。これは家具でもモノでも同じ。
これを常に意識しておくと、モノが溢れかえって床がモノだらけに……なんてことも防げます!
床置きすると掃除しにくくて不衛生になりがちです。
それに、床面積が狭くなるので先ほどお話しした「動線」も確保しづらくなります。
モノの総量を最初に決めてキープしておくほうが後々ラクですし、体感するとこの「総量のキープ」がそれほど難しいことではないというのも、きっとわかっていただけると思いますよ。
キープできたのは「モノ」だけじゃなかった
「部屋の汚れは心の汚れ」という言葉を耳にしたことのある人もいると思います。私も「部屋の片付け」と「心」って深く関係していると思っているんです。
部屋が散らかっていると「片付けなくちゃ」と無意識に自分を縛ってしまうように感じるんですよね。
「やらなくちゃ」という義務感でだんだんと心の余裕がなくなってしまって、何に対して怒りを覚えているのかわからないけれどとにかくイライラしてきてしまう。
みなさんもそんな経験ないですか?
先ほどお話しした「動線」と「モノの総量」を意識し続けると、部屋って自然ときれいなままなんです。
ちょっと散らかってきたなと思っても「きれいな状態のいつもの景色」がもう頭に刷り込まれているので、片付けも気張らずに気づいたらすぐにできちゃいます。
「モノの総量を決めてキープしておくとラク」と先ほどお話しましたが、私はモノだけじゃなく心の安定感もキープできているように感じます。
部屋をきれいに保つと暮らしをもっと楽しめる
モノや家具を配置する時のポイントについてお話してきましたが、このポイントをずっと意識し続けて部屋がきれいになってくると「本当に欲しいもの」が見えてくるんですよ!
「壁紙を張り替えたいな」とか「あそこにおしゃれな棚を置いてみたいな」とか、ここにきてようやく部屋のおしゃれを楽しめるようになるんです。
家族みんなが生活する大切な家。どうせなら暮らしやすく、楽しくいられる場所にしたいですよね!
片付けや今回ご紹介したポイントが、少しでもみなさんの暮らしやすさにつながれば嬉しいです。