教えてくれたのは 石山実季さん
管理栄養士。2020年タマノイ酢株式会社に入社し、新商品開発やパッケージデザインに携わる。
2022年4月よりセレッソ大阪スポーツクラブへ出向し、オンライン栄養講座や小学校への巡回指導、サッカースクールの生徒や保護者への栄養講習会など幅広く活動する。
オレンジを長持ちさせるためには、じつは「置き方」も大切
オレンジを長期保存するためのポイントは3つあります。それは、「温度」「湿度」「置き方」です。
・「温度」
暖かい場所はオレンジにとって大敵! 風通しのよい、涼しい場所で保存します。保存場所に気をつければ、夏以外なら常温保存も可能です。
※気温の高い時期には冷蔵庫の野菜室での保存が安心です。
・「湿度」
温度と同様に、大切なのが湿度。乾燥すると果肉がパサつき、その逆で湿度が高いと腐りやすくなります。1個1個新聞紙に包み、湿度がちょうどよくなるように保存するのがベストです。
ここまでの2つは一般的に広く知られていることかもしれませんが、意外と見落としがちなのが「置き方」です。
・「置き方」
ヘタは下向きにして置くのが正解! オレンジのヘタ部分には軸があり、軸から水分が蒸発してしまうと言われています。乾燥を防ぐためには、ヘタを下向きにすると効果的です。さらに、ヘタの部分が一番固いため、下向きにすることで圧力によるダメージを抑えるといったメリットもあります。
箱や袋に入ってオレンジが重なった状態は、傷みやすくなるのでNG。なるべく重ならないようにして保存してください。
ほんの少しのひと工夫が、より長持ちさせることにつながりますよ!
そして、もっと長期保存したい、というときには「冷凍保存」がおすすめです。次に、冷凍保存方法をご紹介します。
オレンジのおすすめ冷凍保存方法:「果肉だけ取り出す」
果肉だけで冷凍しておくと、お菓子作りや、ひんやりドリンクに活用できて便利です。長期保存が可能になるうえに、入れるだけでオレンジのさわやかな風味がプラスされるので、上手においしく消費することができます。
・冷凍保存期間の目安:2週間~1か月程度
※中身を取り出すことで空気に触れる面が多くなるため、なるべく早めに食べきるようにしてください。
冷凍方法の手順
1.皮をむいて一房ずつ果肉を取り出します。
2.重ならないようにジップつきの保存袋に入れて冷凍します。
解凍の仕方・おすすめの活用方法
冷凍庫から取り出してそのまま使う場合は、シャリシャリ感を活かしてスムージーに。
自然解凍して、ケーキ生地の中に入れて混ぜたり、ジャムにしたりするのもおすすめです。
また、大量にある場合には、ジューサーなどで絞ってジュースにし、製氷器に入れて冷凍保存してもOK! スムージーやシャーベットにする、オレンジ味の氷として甘みのある炭酸に入れるなど、暑い季節にはとくに重宝しますよ。
オレンジの正しい保存方法を知っておくと、無駄なく消費することができます。長期保存のコツを取り入れて、より長く楽しんでくださいね。