ヒントは「ついつい取っちゃう」旅先の朝食
冷蔵庫の残りものを、ついつい手が出る食べたいものへ…このアイデアの発端は、旅先の朝食。
こちらの写真をよく見てみると、煮豆やもずくなど、決して珍しいものではありません。むしろ、ごく普通のお総菜ばかりで、手間もお金もあまりかかっていないオーソドックスなもの。そんな「家でも食べられるじゃない」なおかずを、ついついトレイにちょこちょこと取ってしまうのはなぜ?
思えば、居酒屋のお通しも、写真のようなビジュアルだと、たとえオクラのケチャップ和えでも「あっおいしそう!」と目をひくものです。それをヒントに100円ショップで、ちまちました手のひら大の小鉢を購入したことから、我が家の冷蔵庫には隙間ができ、気の毒な最期を迎えるおかずや野菜、各地の名産品などが無くなりました。
きっかけはセリアの小鉢とお弁当の残り物
これは、セリアで見つけた小洒落た小鉢に、お弁当の残り物の野菜炒めを盛ったものですが、小鉢に盛るだけで意外とちょっとおいしそうかも?!これがウケたのか息子が夕飯時に手に取りました(しめしめ)。いつもは、同じものをラップをかけたままのもう少し大きな食器に盛ってテーブルに無造作に出していたのですが、結局誰も手を付けず…食品ロスの道を辿っていたのに!です。「なんだ、そんな簡単なことか!」気づけばもうこちらのものです。
次に小鉢に盛ってみたのが、岡山出張時にサービスエリアで買い求めた「ままかり」。言わずと知れた、とても美味しくて大人気のお土産。ところが、初めはいいのですが、2度目の登場となるとなかなか初登場時のような売れ行きにはなりません。でもでも賞味期限が迫ってくるのですよねぇ…。
同じ日に、冷蔵庫に潜んでいたのが、このマカロニサラダ。茹でたマカロニとゆで卵、マヨネーズにカップスープの素(かぼちゃ)を全部混ぜただけなのですが、こちらも初回はいつも人気です。ところが2回目以降になると失速…なので、ままかりと色違いの小鉢にこちらも盛り付けました。
結果は、いずれも大成功!「旅先の朝食でのクセ」は、私だけではなかったようです。おかげで、我が家の冷蔵庫から残り物用保存容器が消えました。
初めから小鉢に盛ればいいんじゃ?
だったら!と「普段から、小鉢使いをすればいいや。」と、思いつきました。例えば忙しいとき、酷暑でキッチンで火を使いたくない時には、デパ地下サラダ、スーパーのお惣菜コーナーの揚げ物やナムルなどを少しだけ買って、50グラムくらいずつを小鉢に盛ってテーブルに出して「はい、好きなものをどうぞ!」と出してみることにしました。しめ鯖は冷凍保存もOKだし、切るだけでサマになるのでオススメです。
加えて「半分だけの野菜」の消費にもつながったのが以下のアイデア。「キュウリが半分じゃ何も作れないなぁ」ではなく「よし!キュウリがあった!」に発想が転換できるようになりました。
残り野菜とタコやイカを、酢の物や和え物やサラダにするにしても、4人分を作るほどは材料が無いときもありますが、小鉢で「好きなものをどうぞ。」にすれば、ほんの少しでもOKなので、負担になりません。キュウリが半分、オクラが3本でも手のひら大の小鉢なら2鉢分の和え物ができますね。
残り物を「おいしそう!」に見せるコツ
残り物や賞味期限の迫ったもの、余った野菜で少しだけ作るお惣菜を魅力的に見せるには、小鉢自体も少し目を惹くものの方がいいかもしれません。例えば白くて丸い普通のものより、少し凝ったフォルムだったり色が鮮やかな方がより魅力的に見えそうです。何事もそうですが「間に合わせ」で買ったものは、すぐに飽きたり使わなくなるもの。できれば手ごろな食器が手に入るお店やネットショップで、日ごろからパトロールしてお気に入りを見つけるのがいいですね。