モノが多すぎて常にごちゃごちゃ…は卒業!40歳からは“本当に好きなモノ”だけ残しませんか?

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 モノが多すぎて常にごちゃごちゃ…は卒業!40歳からは“本当に好きなモノ”だけ残しませんか?

2023.04.04

モノを多く持ちすぎないためには、自分の“本当に好きなモノ”の基準が必要です。でも、自分が本当に好きなモノが何かわかっている人は、意外と少ないのではないでしょうか。そんなときは「Myモチーフ」や「Myテイスト」を決めておくといい、というのは「時間を貯める」という概念を提唱する『時間が貯まる 魔法の家事ノート』の著者、三條凛花さん。今回は、物が増えがちな人が決めておきたい「Myモチーフ」や「Myテイスト」について教えていただきました。

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モノを捨てられないのは、好きなものに統一感がないから

新しいモノを買う。要らないものを手放す。
一見するとシンプルな行動ですが、これが「しんどい」という人が多くいらっしゃいます。私自身もそうでした。

私は学生時代、出かけるたびにいつもかばんをひっくり返して中のものを探したり、忘れ物をしたりしていました。

原因

今考えると、原因のひとつは意外なことでした。「ポーチ」を多く持ちすぎていたことです。

人からいただいたり、雑誌の付録でついてきたりして、自分で買ったわけではないのに30個以上ものポーチが家にありました。

捨てられなかった理由は、捨てる罪悪感があったこと。そして、「まあまあ好き」「嫌いではない」という曖昧な感情です。

原因

シンプルに言うと「捨てる基準が決まっていない」から、捨てられなかったのです。

当時の私の頭の中をイメージでいうと下の絵のようでした。好きなものが多すぎてごちゃごちゃしていたのです。

 

好きなものが多すぎる

これが後述するMyモチーフ診断を行ない、好きなモノを決めることで、こんなふうにすっきりと整理されます。

タイプを掘り下げる

好きなものを決めるメリット

物をなかなか捨てられないのは、「モノを選ぶ」「モノを捨てる」ための基準が決まっていないからです。
私のように「好き!」が多すぎるとモノを手放せなくなるので、「特別に好き」なものを絞っていくことが必要です。

でも「特別に好きなものってなんだろう?」と首をかしげる方のほうが多いのではないでしょうか? 私自身、長年それがわからず困っていました。

そこで、選ぶだけで自分の好きなものが見えてくる画像をつくってみました! これを「Myモチーフ」と呼びます。

いいこと

Myモチーフを決めて、自分の好きなものをはっきり自覚すると、不要なものを手放しやすくなります。

また買い物の際にも選びやすくなりますし、また周囲の人が私の好きなものを理解しやすくなるので、好みに合わないものをいただく機会も減ります。

道具要らずで今すぐにできるので、ぜひ試してみてくださいね。

Myモチーフを決めよう

さて、それではあなただけの「Myモチーフ」を設定しましょう。Myモチーフは、どんなものでも構いません。

ここでは迷っているあなたのために「生きもの」「花」「その他」の3種類のモチーフを紹介します!

やり方はかんたん。画像の中から好きなモチーフを選ぶだけで決まります! 「自分の好きがわからない」という人のために、よくモチーフとして使われているものを選んでいます。

ここにない場合は、もちろん自由にアレンジして大丈夫です。また「その他モチーフには好きなものがないな」とか「生きものだと可愛いデザインばかりだからいやだな」といったスキップもOKです。

どうか気楽にはじめてみてくださいね。

1生きもの

まずは生きものモチーフです。

Myモチーフ診断

この中にお好きなものはありますか? 私は子どものころから猫が大好き! 今も2匹の猫と暮らしているので、猫を選びました。また、サブとして蝶も選んでいます。 

2花

次に、花です。花はたくさんの種類があるので、テイスト別に4つに分けました。どの形が好きなのかを把握してから始めると進めやすいですよ。

Myモチーフ診断

私は「清楚系」の花が好きです。
そして、「仕事用」と「プライベート用」でMyフラワーを分けています。仕事のときはビオラ。プライベートではすずらんのアイテムを選ぶようにしています。

好きなものがたくさんありすぎる人は、このようにシーン別に分けるのもおすすめですよ。

とはいえお花は種類がたくさんあるので、決めるのがむずかしいですよね。
いまいちピンと来ない場合は、この4つを軸に探していくのがおすすめ。

Myモチーフ診断

私がプライベートなシンボルフラワーとして「すずらん」を選んだのは、結婚したときのことです。
選んだ決め手は花言葉! 「家族が帰りたくなる家を作ろう」と思っていたので、ネットで調べて「幸福に還る」という花言葉が書かれていたすずらんに決めました。

なお、花言葉は厳密に取り入れるよりも、自分なりの解釈をするほうが選択肢が広がります。

3その他

最後に、ほかのモチーフです。

Myモチーフ診断

コスメや雑貨類もかわいいですよね。天体系のモチーフも素敵です。「その他モチーフ」はたくさんあるので、ここには書ききれないくらいですが、自分の好みに合ったモノを何か決めておきましょう。

Myモチーフが決まったら「Myテイスト」を決めよう

さて、Myモチーフが決まったところで、「Myテイスト」を決めましょう! 

Myテイスト診断はかんたん! 7種類の猫画像の中から、あなたが好きなものを「1つ」選ぶだけです。

Myモチーフ診断

こうしてみると、同じ「猫」でも、いろいろなテイストがあることがわかります。

選んだ画像から、あなたが好きな「テイスト」が見えてきます。女性向けのアイテムだと、大体この4種類に分かれる印象です。

Myモチーフ診断

私が好きなのは、右上「ラグジュアリー×華やか」コーナーです。

Myモチーフ診断

ひとことでいうと「大人可愛い」デザインのものが好き。

ちなみに、真ん中にあった緻密に描かれた線画の猫を選んだ場合は、どこにでも属せる「ニュートラル」タイプとします。

この画像を見てもらいたいのですが、それぞれの猫画像を、テイストに合う「ノート表紙」にデザインしてみました。

Myモチーフ診断

次に、これを入れ替えてみます。

Myモチーフ診断

先ほどと比べて、統一感がなくなるのがおわかりいただけるかと思います。
でも、これを「ニュートラル」な猫ちゃんに差し替えると……

Myモチーフ診断

違和感がかなり減ります。このように、「ニュートラルタイプ」のテイストは、どのテイストにも馴染みやすいと考えられます。

持ち物やインテリアがスッキリ変わる

いかがでしょうか? あなたの好きなものは見えてきましたか? 
ここまで見てきたものをぜひ整理してみてくださいね。

タイプを掘り下げる

最後に、Myモチーフを活かした私物を紹介します。

Myモチーフを活かす

レターセットやシール、アクセサリーなど、ポーチ以外の活用シーンもたくさんありますよ。
Myモチーフが決まると、それに合う色もなんとなく見えてきます。そこからポーチなどの色を決めてもいいですね。

もっと大きな例で、インテリアにもMyモチーフを生かしています。

Myモチーフを活かす

Myモチーフを設定する前は、やはり部屋にもさまざまな好きなものが詰め込まれていましたが、今は統一感が出てきたと思います。

このように、自分の「特別な好き」がわかると、モノを捨てるときにも、新しく買うときにも、判断時間がぐっと少なくすみます。ぜひ試してみてくださいね。
また、経験上、ずっと固定されずに変わっていくことがありますので、違和感を感じたときは、もう一度見直すことがおすすめです。

モノを多く持ちすぎないためには基準が必要。その基準作りがむずかしいときには、かんたんに作れる方法として、あなた自身の“好き”が詰まった「Myモチーフ」「Myテイスト」をぜひ決めてみてくださいね。

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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