大人になってから“趣味にハマる”って超楽しい。大人になっても「好奇心を持ち続けるためのコツ」

カルチャー

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2023.03.20

新しい趣味。自分の中で育んでいますか? 子育てが、仕事が、日々の生活が忙しすぎて趣味どころじゃない。そんな読者さんも多いかもしれません。 だけど、家族のためでも仕事のためでもなく、100%自分のための楽しい時間って、生きがいになるよなって思います。 じつは、僕はずっと「無趣味」がちょっとしたコンプレックスでした。 寝食忘れてハマるようなことはないし、「これが大好き!」とも「僕の推しはこれ!」と言えるものもなかった。 だからずっと。推しにハマってる人たちのことを憧れの眼差しで眺めるばかりだったんです。 でも、43歳にしてついに。「趣味ってこういう感じでいいんだな」って思うようになりました。

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好奇心の火種を見逃すな!

趣味にハマってる人って、その分野について本当に詳しい。
漫画が趣味の人は、たくさんの漫画を読んでるし、ある1作品をこれでもかと深堀りしてる人もいます。
筋トレが趣味の人はみんな良い体つきをしてるし、マラソン好きは時間さえあればずっと走ってる。
そんな姿を見ると「自分はあんなにのめり込むことはできないな」って驚愕する。

ランニング出典:stock.adobe.com

大人になると、なぜかいきなりそんな人達と自分を比べてしまうようになってしまいます。

でも、子どもってそんなこともない。

小2になる娘はいま、「絵師になる!」と(漫画家とかじゃなく、なぜか絵師!?)漫画をいっぱい描いています。
最近のお気に入りはSLAM DUNKのキャラクターを模写すること。
子どもってこういうことたくさんあります。百人一首にハマったり、英語にハマったり、テニスやローラースケートにハマったり。
すぐに飛びついて、すぐに辞める。

そして、子どもを観察していて解ったことがあります。

それは、ハマりかけたことを辞めてしまう理由です。
個々、それぞれに細かな理由はありますが大きくわけると2種類。

  1. 難易度が高くて適切な成長ができない
  2. ハマるだけの接点を持つことができない

1は、難しすぎて諦めちゃうパターン。
成長の壁を乗り越えるためにふんばることができなかったものも、たくさんあります。

でも、もっと大切なのは2。趣味との接点を適切に保てるかどうかです。

どういうことかと言うと。

百人一首出典:stock.adobe.com

たとえば、娘がハマっていた百人一首。
続けるには対戦相手が必要ですが、それを親がやるケースが多くなります。でも、だんだん親も勝てないし、1戦が本格的になるほど時間もかかるようになる。そうすると、相手してあげられる時間がどんどん減ってきてしまいます。せっかく覚えても、披露する相手がいない。親にやろうよと言っても断られる事が増える。そうしてだんだんやる気をなくすケースです。

こうした適切な接点を持てずに、自然消滅した趣味って結構多い。
電車好きの子どもの親御さんを見てると、ものすごい量の鉄道巡りに、親が付き添っています。一緒に興味を持っていれば楽しいけど、親に興味がなければこれが結構辛かったりするみたい。

一方。趣味に対して適度な接点をもたせてあげられている場合は、かなり長続きします。
いま娘がハマってる「絵師になる!」は紙とペンからスタートして、さらに上達のためにお絵かきアプリとタッチペン(お下がり)など、成長に応じて接点を増やすことでずっとモチベーション高く維持し続けています。

大人も、好奇心の火種を消さないことが大事

大人になっても、好奇心を持ち続けるためのコツって同じだなと思いました。

僕は最近「お粥」にハマっていて、毎週水曜日は粥活と称して、お粥を食べ歩きに出かけています。
これも「お粥を趣味にしよう」と思ってお粥を食べ始めたわけではありません。

おかゆ出典:stock.adobe.com

たまたま専門店でお粥を食べたときに「お粥ってこんなにうまいんだ!」と、驚いたのがきっかけ。
それだけだったら「お粥って思ってたより美味しいんだね」で終わりです。
でも、ふと娘の趣味にハマる姿を思い出したんです。

接点を増やすことで、好奇心の火種を絶やさない。

これが大事だと。
そこで、まずはお粥についてネットで色々調べてみたり。他にもお粥屋さんを調べてみたり。
食べに行って「そうでもないな」と思えばやめればいいだけのこと。

でも、食べる度に美味しいし、調べるほどにまったく知らなかったお粥の世界と出会える。

こうして「お粥」は僕の中で、押しも押されもせぬ趣味の座を獲得したのです。

大人になってから趣味にハマるって、超楽しい。
自分の楽しみの時間の大切さに気付かされています。

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