教えてくれたのは……タスカジのmachamachaさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」ハウスキーパー。家事歴36年。タスカジアンバサダーとして雑誌取材やwebメディア記事掲載などに多数出演。
整理収納や掃除を通して、居心地のいい空間づくり、暮らしやすくするためのお手伝いを実践。100円グッズをはじめとした家事アイテムにも詳しく、より時短で楽に片付けや掃除ができる方法を提案している。北欧式整理収納プランナー。
冷蔵庫内の油汚れには「アルカリ性の洗剤」を選ぶのがベスト
冷蔵庫内につきやすい汚れの種類は、さまざまです。
たとえば、
- 調味料・ドレッシング類の容器からこぼれた油汚れ
- 紙パック飲料から垂れた汚れ
- 作り置きなどの保存容器やお皿からの汁もれ
- チルド室の肉・魚のドリップ
- 野菜室の野菜くず
などの汚れが多く見られます。
大体の汚れは、クイックルの「ホームリセット」のような、液性タイプか中性のホームクリーナーで拭き掃除をすれば落とせます。
油分がある調味料やドレッシング類の油汚れの場合には、アルカリ性の洗剤を使うのがおすすめです。
油汚れは酸性の性質をもつので、反対の性質をもつアルカリ性の洗剤が効果的!
セスキスプレー「セスキの激落ちくん」や、油汚れに特化した洗剤「キッチンマジックリン」などをクロスに吹きかけ、拭き掃除をするとよいですよ。水拭きが必要な洗剤を使う場合は、しっかり水拭きしてださい。
汚れが溜まりやすい部分はココ!
冷蔵庫の棚の部分の汚れは見えやすいので、こまめに拭き掃除をしている方も多いかと思います。
私がたくさんのご家庭をお掃除している中で、意外と汚れていると感じるのが冷蔵庫の「ドアポケット」の部分です。
ドアポケットに収納されている調味料やドレッシング類は出し入れする頻度が高いため、注ぎ口から垂れるなどで、汚れが溜まりやすくなります。
汚れに気づいたときにサッと拭き掃除ができるのが一番ですが、調理中で後回しにしたら忘れてしまい、気づいたときには冷え固まっていた……なんてこともあるのではないでしょうか?
冷え固まってこびりついた汚れも、お掃除方法次第で簡単に落とせますよ。
冷え固まった汚れを簡単に落とす方法
汚れの度合いに応じて、3つの方法でお掃除をします。パーツを取り外さずにできる、手軽な方法をご紹介します。
汚れレベル1:お湯で汚れを溶かす
お湯に浸して温めたクロスを軽くしぼり、冷え固まった汚れを溶かしながら取り除きます。
汚れレベル2:洗剤を使って拭き取る
レベル1で落ちなければ、500mlくらいのお湯に食器洗い用の中性洗剤を1~2滴垂らしてクロスを浸し、軽くしぼって汚れを拭き取ります。油分がある汚れの場合は、アルカリ性の洗剤を使います。
100円ショップなどで販売されている「お掃除シート」を使ってもOKです。
汚れレベル3:ヘラでこそげ落とす
もし乾燥して固まった頑固な汚れの場合は、ヘラなどを使ってこそげ落としましょう。キズがつかないように、強くこすりすぎないようにしてください。
その後に、お湯で汚れを溶かしたり、洗剤を使ったりして拭き取りましょう。
収納場所を決めることが、お掃除のラクにつながる
冷蔵庫のお掃除をラクにするために、100円ショップの収納アイテムを活用するのもおすすめです。
「薬味チューブホルダー」や「チューブ調味料ホルダー」に薬味やマヨネーズ・ケチャップを収納して倒れにくくする、フックつきの「冷蔵庫ミニポケット」に小袋の調味料を入れるなど、それぞれの調味料に合わせて収納場所をつくってあげることがポイント!
お子さんがいるご家庭は、「ココがマヨネーズの住所ね」と教えてあげると、元に戻す場所がわかりやすくなりますよ。
「収納しているものをすべて取り出す→ドアポケットを取り外してお掃除する」となると大変ですが、汚れた部分だけを取り出す方法なら、冷蔵庫掃除に対するハードルが低くなると思います。
汚れが直接つかない工夫をしつつ、汚れた場合には適した洗剤を使ってキレイな状態をキープしてくださいね!
取材協力:タスカジ