教えてくれたのは……冷凍王子こと西川剛史さん
大学で食品栄養学を学び、卒業後は冷凍食品メーカーや冷凍食品販売会社の商品開発部門などに勤務。
現在は冷凍専門企業・べフロティ株式会社の代表取締役を務めながら、冷凍に関する第一人者としてテレビや雑誌など各メディアでも活躍。
野菜や肉などあらゆる食材の冷凍保存の方法や解凍テクニックをまとめた著書も好評発売中。
『冷凍王子の冷凍大全』(サンマーク出版刊)
著者:西川剛史
価格:1,650円(税込)
じつは「牛乳」も冷凍保存できる!
消費期限が短い「牛乳」ですが、ほかの食品のように“冷凍して長持ちさせる”といったイメージをもっている方は少ないのではないでしょうか?
あまり知られていないかもしれませんが、じつは牛乳は冷凍保存できる食品なんです!
飲む場合と調理に使う場合、それぞれ冷凍保存方法が変わります。今回は、2パターンご紹介しますので、使い道に合わせた冷凍保存方法を押さえておきましょう。
どちらのパターンの場合も、買ってきたら鮮度がよいうちに早めに冷凍し、冷凍した牛乳は1か月以内を目安に使い切ってくださいね。
※消費期限が切れてしまった牛乳を冷凍するのはNGなのでご注意ください。
飲む用として冷凍する場合
飲むための牛乳を冷凍する場合は、フタが閉められるタイプの紙パックごと冷凍するのがおすすめです。
上まで満タンに入った状態で冷凍すると、解凍にかなり時間がかかってしまうので、解凍後はその日のうちに飲み切ることも考えて、半分程度に減らしてから冷凍庫に入れるのが◎です。
解凍方法・おすすめの使い方
解凍は、冷蔵庫内に移して数時間おきます。
牛乳は冷凍すると成分が分離するので、解凍したときにそのまま飲むと薄まった味になります。解凍後はフタを閉めてしっかりと振り、中身を混ぜてから飲むようにしましょう。
フタつきタイプの紙パックなら振りやすく、おすすめです。フタがない開け口の場合は、こぼれないように口をギュッとつまみ、シンクの上で振ってください。
冷凍牛乳はスムージーにすると、ミキサーで撹拌することで分離したことが気にならなくなるので、おすすめですよ!
調理用として冷凍する場合
調理用として使う牛乳を冷凍する場合は、フリーザーバッグに入れて冷凍します。
1.フリーザーバッグに牛乳を入れます。
※上限は、バッグの8割までが目安です。ギリギリまで入れると、横にしたときに漏れやすくなるので注意してください。
2.口をしっかりと閉じ、平らな状態になるように冷凍庫に入れます。固まる前に漏れてしまわないように、口の部分は上に持ち上げ、口から2~3cmほど開けておきましょう。
解凍方法・おすすめの使い方
冷凍牛乳は解凍せずに、凍ったまま調理できます。凍ったままフライパンに入れるか、サイズが大きい場合は少しとかしてから、割ってお鍋などに入れてください。
スープやクリームシチュー、グラタンなど、さまざまな料理に! 冷凍前にあらかじめ計量しておけば、そのままお鍋で煮込み料理に使えて便利ですよ。
正しい冷凍保存方法を知っておくと、牛乳も長持ちさせることができます。いつも消費しきれなくて困っていた方は、ぜひ試してみてくださいね。