巻くだけで「保冷剤」の冷たさが長持ちする“意外なもの”とは?夏のお弁当の保冷につかえる!

家のこと

2023.07.12

気温と湿度が高くなり、お弁当の持ち運びが心配になる時期になりました。食材の傷み防止のため「保冷剤を利用している」という人も多いのではないでしょうか。でもこの保冷剤、すぐに溶けてしまいますよね……。そこで保冷剤の冷たさを長持ちさせる方法を見つけたので、実際に試してみました。

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暑くなるとお弁当が心配……

近年では、梅雨も明けないうちから30度を超える猛暑日も珍しくありません。
職場や学校にお弁当を持っていくのが不安になる暑さですよね……。
少しでもリスクを減らそうと「保冷剤をお弁当に乗せている」という人も多いと思いますが、食べるときにはもう溶けてしまっていることも。
そこで、少しでも保冷剤の冷たさを長持ちさせる方法がないか調べてみたところ、2通りの方法を見つけました。
この方法で本当に冷たさが長持ちするのか、検証してみます。

保冷剤画像出典:www.photo-ac.com

保冷剤の冷たさを長持ちさせる方法

1.アルミホイルを巻く(気温32度)

同じサイズの保冷剤を2つ用意しました。(サイズは約10cm×6cmのもの)
2つともカチカチに凍らせて、片方にだけアルミホイルを巻いてみます。

保冷剤画像

保冷剤画像

内側がアルミになっている保冷バッグに入れます。
気温は外の持ち歩きを想定して32です。

保冷剤画像

保冷剤画像

結果は……

4時間後にはどちらも完全に溶けてしまいました。
アルミホイルを巻いても保冷効果が変わらなかった結果にガッカリです……。
朝8時からの持ち歩きでも、お昼(12時)までは持ちませんね。

2.アルミホイルを巻く(気温26度)

保冷剤にアルミホイルを巻いても、気温32度の中では冷たさが4時間持たないことがわかりました。
では、気温26度ではどうでしょうか?
最近では多くの学校でエアコンが導入されているので、学校や職場での保管を想定して、26度でも試してみます。

32度のときと同様に、同じサイズの保冷剤2つのうち片方だけにアルミホイルを巻き、保冷バッグに入れて26度の部屋に置きます。

保冷剤画像

結果は……

まさかの、32度と同じ結果でした!
表面に水滴→周りが柔らかくなる→芯だけ残った状態、と同じ状態を辿り、4時間後には完全に溶けてしまいました。

「保冷剤にアルミホイルを巻くと長持ちする」という噂はありますが、実際に試してみたところ、このサイズの保冷剤を使った場合には、筆者の場合は4時間は持ちませんでした。
ただし、保冷剤が溶けるスピードはゆっくりになっていたので、短時間の場合は効果がありそうです。
長時間持ち歩く際には、大きな保冷剤を用意するといいですね。

3.プチプチ(緩衝材)を巻く(気温26度)

今度は、緩衝材のプチプチを巻いてみます。
凍った2つの保冷剤のうちひとつを、プチプチで包みます。

保冷剤画像

保冷剤画像

アルミホイルのとき同様に、保冷バッグに入れます。
室内の気温は26度です。

保冷剤画像

結果は……

何も巻かない保冷剤は4時間後には完全に溶けてしまいましたが、プチプチを巻いたほうは4時間経っても中心はまだ溶けていませんでした!
5時間後には溶けましたが、まだ冷たさをキープしていました。
この結果から、保冷剤をプチプチで巻くと外気を遮断して、凍った状態を長持ちさせてくれることがわかりました。

お弁当を持ち歩くには……

この結果から、保冷剤によってお弁当箱が冷えた状態をキープするには、お弁当箱ごとプチプチで包む方法がよさそうですね。
筆者の家に大きいプチプチの袋があったので、試しにお弁当箱と保冷剤を入れてみました。
この方法で、外気温の影響を少しおさえることができると思います。

保冷剤画像

しかし、それでも時間が経てば、保冷剤は完全に溶けてしまいます。
気温が高いなかでの長時間持ち歩きは避け、保冷剤を上手に活用して、お弁当を安全に楽しんでくださいね。

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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