夏のアウトドアでお子さんも要注意!特に注意したい「危険な害虫」とは

家のこと

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2023.08.10

夏は海や川、山などアウトドアで楽しむ機会が増えますね。アウトドアでは蚊やアブ、ハチなどの害虫対策はマストです。しかしアース製薬によると、これらの害虫以外にも要注意な害虫がいるようです。アウトドアの予定がある方は、ぜひ確認しておきましょう!

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【注意:当記事内では虫の画像がありますので苦手な方はご注意ください。】
 

教えてくれたのは……虫ケア用品最大手のアース製薬さん

「地球を、キモチいい家に。」をスローガンに、お客様により快適な生活空間をお届けする商品を開発・販売する総合日用品メーカー。創業から100年以上の歴史を持つ老舗企業だが、常に時代の変化・お客様のニーズを汲み取り、虫ケア用品を中心に独創的な商品作りで業績を伸ばす。
近年は、「感染症トータルケアカンパニー」を目指し、虫媒介感染症の撲滅に向けて積極的な展開を進めている。

アウトドアで要注意な害虫とは?

――夏に特に注意したい“触ったら危険な虫”はいますか?

夏はキャンプや川遊び、昆虫採集などで自然を楽しむ機会も多くなります。もちろん蚊やアブ、ハチにも注意が必要ですが、注意したい害虫に「マダニ」や「セアカゴケグモ」などもいます。

――それらはどのような特徴があるのでしょうか。

マダニ

マダニ「フタトゲチマダニの成虫(上)吸血後のフタトゲチマダニの成虫(下)」
画像提供:アース製薬

「マダニ」の大きさですが吸血前は約3~4mm、吸血後のメスは3~4倍もの大きさ(約1cm)になります。山林や草原に生息してシカやイノシシなどの野生動物に咬着していますが、最近は民家の裏庭や裏山、畑など、そんなに山の中ではない草むらなどの身近なところにも生息しています。

マダニは潜んでいる場所で吸血できる動物や人を待ちます。空気中の二酸化炭素を探知できるため、動物や人が近づくと呼気を感知し、草の先に移動して動物や人に素早く乗り移り、落ち着いて吸血できる場所が見つかると口器を皮膚に刺し吸血します。

マダニに咬まれると日本紅斑熱、ライム熱、ダニ媒介性脳炎、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などの感染症を引き起こします。これらの感染症から身を守るには、マダニに「刺されない」ことがいちばん重要です。

セアカゴケグモ「セアカゴケグモ(雌)」
画像提供:アース製薬

「セアカゴケグモ」のメスの体長は約10mm、脚を広げると約15mmで、黒く丸っこい体で背中に赤い模様が特徴の特定外来生物です。身近な公園などのベンチの下、側溝などの蓋、石垣やコンクリートの塀の下、鉢植えやプランター下などに潜んでいます。1匹見つけると、周囲に他の個体もいることがあるので、注意が必要です。
もともと東南アジアやオーストラリアに生息していた毒グモで、特定外来生物です。1995年に大阪府高石市で発見されて以来、全国的に広がって問題となっています。

攻撃性はほとんどありませんが、触れるなど刺激を与えると咬まれる恐れがあります。メスは毒をもつため、咬まれると激しい痛み、腫れ、めまい、嘔吐などの症状が出ることがあります。

もし咬まれた場合は治療が遅れると重症化するケースもありますので、傷口を流水や石けん水で洗い、念のため医療機関の受診をオススメします。

長袖、長ズボンはマスト!害虫を防ぐためにできることは

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――マダニやセアカゴケグモは怖いですね……。これらの害虫を防ぐためには、どうしたらいいでしょうか?

これらの害虫が生息しそうな場所に出かけるときには、長袖、長ズボンを着用し、ズボンの裾は靴下の中に入れましょう。首にはタオルなどを巻いて肌の露出をできるだけ少なくすることが大切です。

「マダニ」には、虫よけ剤を使いましょう。パッケージの裏側に対象害虫が「マダニ」と記載されているものをお選びください。露出する肌にスプレーして、手のひらでムラにならないよう塗り広げます。塗り残しや塗りムラがあると、マダニはそこをめがけて来ます。

「セアカゴケグモ」を見つけたときには、絶対に触れずに他のクモと同様に、クモ専用もしくは不快害虫用エアゾールなどで駆除します。

アウトドアでは、蚊やアブ、ハチなど以外にも気をつけたい害虫がいるのですね。肌の露出を減らして防ぐほか、虫ケア用品を適切に使用してしっかり対策しておきたいですね! 夏にアウトドアの予定がある方は、ぜひご注意ください!

取材協力:アース製薬

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