キッチンのストックを見ればわかる。「食費が少なく抑えられている家庭」4つの特徴

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2023.09.21

家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。最近は、食費の増加に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。もしかしたら、その原因はキッチンのストックにあるのかもしれません。今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、食費を少なく抑えている家庭の「キッチンのストックの特徴」についてご紹介します。

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「食費が少なく抑えられている家庭」のキッチンのストックの特徴とは

キッチンのストック出典:www.photo-ac.com

最近の値上げラッシュもあり、食費の増加が気になる人も多いと思います。そのような中、食費を少なく抑えている家庭ではどのような工夫をしているのでしょう。

ここでは、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けした経験から、特にキッチンのストックに焦点を当ててを紹介します。食費の増加が気になる人は、良かったら参考にしてみてくださいね。

(1)ストックするものが決まっている

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食費が多くなりやすい家庭は、食費が少ない人に比べて、キッチンのストックも多くなりがちな傾向があります。

スーパーで、新しいレトルト食品やインスタント食品を見ると、つい試してみたくなりカゴのなかへ。気づけば、さまざまな種類のストック品がキッチンにずらりと並んでしまうという人は、やはり食費も高くなりがちです。

ストックするものが多くなりがちな人は、買うときには「そのうち食べるから」「たくさんあっても困らないから」などと答える人が多いのですが、実際には、レトルト食品やインスタント食品をそれほど高頻度では食べておらず、いつまでも古いストック品が棚に埋もれたままになる人も多く見られます。

一方、食費が平均より少ない家庭では、ストックするものは、大体いつも決まっているという家庭が多いものです。

お気に入りのレトルト食品やインスタント食品が決まっており、買い物をする際にも「新商品だから試してみよう」ということは少ない傾向があります。もちろん、全く同じものしか購入しないということではなく、いくつかのお気に入りをローテーションでストックすることはあっても、あれもこれもと欲張りすぎないということです。

(2)ストックする数を決めている

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ストック品をしまう場所には限りがあるものですが、そのスペースにいつも所狭しとストック品が並んでいるご家庭の食費は、やはり平均よりも高めな傾向があります。

もちろん、災害用品など用途が決まっていて必要だと判断している範囲のストックであれば問題ないのですが、なかには棚などのスペースにはしまい切れなくなり、キッチンの床などにストック品専用の段ボールが積みあがるほどになる人もいます。

一方、食費を少なく抑えている家庭では、「スペースのことを考えずに買い物をする」という人は少なく、「なくなったら買う」「ストックする数を決めている」などと答える人が多い傾向にあります。

何気なくストックするものを増やしてしまう人は、いつの間にか「当面食べきれないほどのストック品」がたまってしまうことがありますので、注意しましょう。

(3)ストックにこだわりすぎない

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食費が平均より多くなりやすい家庭では、ストック品などにもこだわりがあり、値段を気にせず買い物をしているという人もいます。例えば、こだわりのおつまみなどを定期的に取り寄せ、ストックしているような場合です。

一方、食費を少なく抑えている家庭では、ストック品に著しいこだわりがあるという家庭は少ない印象です。どちらかと言えば、リーズナブルでコスパの良いストック品を購入したいと考える人が多く見られます。

このようなストック品へのこだわりがあることは、決して悪いことではなく、こだわりがあることで豊かさを感じるのであれば、むしろ良いことでもあります。

しかし、こだわりが随所にありすぎて「食費が平均よりも高いことに悩んでいる」というならば、多すぎるこだわりは見直すポイントのひとつになるでしょう。

(4)ストックを定期的に管理している

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食費が平均より高くなりやすい家庭では、ストック品が多くなりすぎることで、ストック品の管理がしにくくなってしまう人が多く見受けられます。さまざまなストック品を所狭しと並べているうちに、奥の方にしまったものの賞味期限が切れてしまったり、自分がどれだけのストック品を持っているか分からなくなってしまったりするのです。

始めから無駄にするつもりはなく、むしろ有効に活用するつもりで購入したストック品でも、数が多すぎたり、上手に整理整頓できないことで賞味期限切れを起こしてしまうようでは、本末転倒です。

戸棚にしまいっぱなしにすると、ストック品があることを忘れてしまいがちですので、ストック品の賞味期限が分かるように書き出したり、定期的に戸棚を開けて賞味期限の確認をしたりするなど、ストック品を無駄にしない工夫をするとよいでしょう。

キッチンのストックを見直そう

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食費を少なく抑えている家庭のキッチンのストック品は、適量が適所に保管されていることが多い傾向があります。

一方、食費が高くなりやすい家庭のキッチンのストック品は、数も種類も多く、自分でも管理しきれなくなっていることにより、食材を無駄にしてしまう人も見られます。

ストックをしない方がいいとまでは言いませんが、ストックするなら、自分でしっかり管理できる範囲の適量でとどめるようにすると、食費の節約にもつながるはずですよ。

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著者

あき

あき

東京都在住。夫、子供3人の5人家族。家計簿&家計管理アドバイザー。 節約主婦として日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「人生レシピ」フジテレビ「バイキング」などに出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他。 もともとは超がつくほどの現金主義だが、最近はほぼ全額キャッシュレス決済。ポイ活や家計簿アプリにも詳しい。

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