“冷凍庫”を見ればわかる。「食費を少なく抑えている家庭」4つの特徴

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2023.09.28

家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。最近は、食費の増加に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。もしかしたら、その原因は“冷凍庫”にあるのかもしれません。今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、食費を少なく抑えている家庭の「冷凍庫の特徴」についてご紹介します。

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「食費を少なく抑えている家庭」の冷凍庫の特徴とは

冷凍庫出典:www.photo-ac.com

最近は物価が高騰し、以前より「食費」が気になりますよね。そんな状況でも、食費を少なく抑えている家庭ではどのような工夫をしているのでしょう。

ここでは、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けした経験から、特に「食費を少なく抑えている家庭の冷凍庫の特徴」を紹介します。良かったら参考にしてみてくださいね。

(1)冷凍庫の中身は適量

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食費が高くなりがちな家庭の冷凍庫は、いつもギュウギュウに色々なものが詰まっていることが多く見られます。さらに、肉や魚といった調理に使う食材だけでなく、チンするだけで食べられる調理済みの冷凍食品や、調理キットまで、さまざまな冷凍食品がギュウギュウにつまっているという人が多い傾向にあります。

冷凍食品の中には、使うことで食費が抑えられるような食材もありますが、自炊する方が安く済ませられる調理済み冷凍食品なども多くあります。便利な反面お高めな冷凍食品が冷凍庫に揃っていると、当然食費は高くなります。

一方、食費を少なく抑えている家庭では、使い勝手やコスパのよい一部の冷凍食品をリピートすることはあっても、お弁当のような特別な食材を除き、自炊の方が安く済ませられるものをあえて冷凍食品でそろえるということはまれな傾向があります。

冷凍庫がいつもギュウギュウという人は、「いつか使うかも」と不要なものまで購入していないか確認しましょう。その上で、「食費が高すぎる」と感じるならば、自炊をすることで安く済ませられるものがあれば、自炊をもう少し取り入れるなどの工夫をすると食費が安く抑えられますよ。

(2)賞味期限切れの食品がない

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食費が平均より少なめの家庭では、冷凍庫がギュウギュウになっていない傾向があるだけでなく、そのなかに「賞味期限切れの食品がない」という特徴もあります。

一方、食費が高めな家庭では、冷凍庫に保管する食材が多いがゆえに管理しきれず、いつの間にか賞味期限が切れているということもしばしば。

冷凍できる食品の賞味期限は一般的に長いことが多いため、「まだまだ食べられるだろう」という思い込みから、しばらく賞味期限を確認していないうちに、いつの間にか賞味期限が切れてしまうのですね。

このような賞味期限切れによる食品のロスは一番食費の無駄遣いになりますので、極力減らしたいものです。冷蔵庫の食材の賞味期限は積極的に確認するのに、冷凍庫の食材の賞味期限は確認し忘れてしまう人もいますから、定期的に冷凍庫の食材の賞味期限も確認するようにしましょう。

(3)何が入っているか把握している

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食費の無駄遣いになりやすい一番の原因は、上記の通り、期限内に消費しないことによる食材のロスです。

そのような食材のロスは、何がどこにどれくらい入っているかを把握していないことによって起こることが大半ですから、どこに何が入っているか日頃から管理できる人の食材ロスは少ない傾向があります。

冷凍庫の中にあるのはこれ、足りないものはこれというように、何があるか、また何がないかがわかれば、食品のダブリ買いも防ぐことができます。

また冷凍庫の中がすでにギュウギュウなのに、冷凍食品をさらに購入してしまい、まだ使う予定のなかった冷凍食品をお腹が一杯なのに食べなくてはならなくなったということも少なくなります。

(4)冷凍庫が整理されている

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最近の冷凍庫は容量が大きなタイプのものも多いため、入るだけ上から積み上げてしまうと、どうしても下のものが見えなくなったり、取り出すことが面倒になったりしてしまい、食品ロスを招きやすくなることもにつながります。冷凍庫の中身がギュウギュウな上に、グチャグチャという状況では、上記のような食品ロスもより起こりやすくなってしまうのですね。

冷凍庫の中身は、冷蔵庫の中身と同様に、いつでも何が入っているか見渡せるような整理整頓を心がけておいた方が良いでしょう。冷凍庫で利用する保存袋の大きさや向きを統一するなど、より見つけやすい工夫をしておくと、食品のロスを防ぐことにつながるはずですよ。また、いったん奥の方に入ってしまうと見つけにくく取り出しにくいこともありますから、出しやすくしまいやすい冷凍庫をキープすることも大切です。

冷凍庫を見直そう

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冷凍庫の中は、賞味期限が長いことにより、整理されていない食材が長期にわたって保管されやすい傾向があります。時間の経過とともに、何がどこにあるのか分からなくなりやすいので、中身のサイクルが速い状態がキープできるような冷凍庫を目指すことで、食費の節約につなげていきましょう。

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著者

あき

あき

東京都在住。夫、子供3人の5人家族。家計簿&家計管理アドバイザー。 節約主婦として日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「人生レシピ」フジテレビ「バイキング」などに出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他。 もともとは超がつくほどの現金主義だが、最近はほぼ全額キャッシュレス決済。ポイ活や家計簿アプリにも詳しい。

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