しっかり温めて食べる秋のなす
暑さが少しおさまり、朝晩が涼しくなってきてから、さらにおいしくなる野菜は、秋のなす。
「秋なすは嫁に食わすな」というのは、なすは身体を冷やす作用があるので、大事なお嫁さんを気遣っての言葉だそうですね。でも食べたいのが人情。そんな秋なすの調理のポイントは、しっかり加熱、温かくして食べ、冷えの作用を抑えること。
そこで今回ご紹介するのは、秋なすのカキフライ風。ジューシーでトロトロなナスの身が、まるでカキのようにミルキーに仕上がる温かな一品です。
秋なすのカキフライ風
精進料理にもあるなすのカキフライもどき。焼きなすを出汁に浸して揚げる、シンプルな調理法です。
つけ衣に海苔を加えることで海の風味を再現し、本物と間違える人もちらほらの味と食感に。
材料(2人分)
・なす……小4本ほど
(浸し汁)
・昆布だし汁……100ml
・しょうゆ……大さじ1
・みりん……大さじ1
※麺つゆを使っても大丈夫です。
(つけ衣)
・小麦粉……大さじ2
・浸し汁……大さじ2
・青のり……小さじ1
・きざみ海苔……指で3つかみ程
・パン粉……適量
・サラダ油(揚げ用)……適量
作り方
1. 魚焼きグリル等で、柔らかくなるまでなすを焼き、粗熱をとってから皮を縦にむき、ヘタを落とし、一口大に切ります。
2. 浸け汁の材料を鍋に入れ、一煮立ちさせてタッパー等に移し1を入れ、1〜2時間ほど漬け込みます。
3. ボウルに小麦粉と同量程度のなすの浸し汁の残り、青のり、きざみ海苔を入れ、よくかき混ぜてつけ衣を作ります。かたければ汁を足します。
4. 浸しなすの汁気を切り、3のつけ衣を塗りつけるようにまとわせ、パン粉をつけます。
5. 180℃ほどの高温の油で、表面がきつね色になるまでさっと揚げてできあがり。
<おいしさのポイント>
なすは、皮が柔らかい品種がむきやすくてお勧め。時間があれば、一晩浸けるとなお味が馴染んでおいしいです。
なすとは思えない驚きの味と食感。是非お試しください。