教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。自分自身が生きづらさを抱え、本当の自分と向き合った30年間の経験をベースに、心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。
「自己肯定感が高い人」とは
自己肯定感が高い人は、自分らしさを大切にできる人です。自分には〇〇できないという部分を素直に受け入れて不完全さが人間だものという風に、自分そのものの存在を愛することができます。
美しい方がいい、たくさん〇〇を持っているものがいい、などそういった情報に振り回されず、自分の思いや大切にしたいものがハッキリしていて、そういったものを中心に人生を歩めている人たちです。
必然的に「〇〇でなければならない・〇〇しないといけない」と言った義務感が少ないため、やりたいことを気持ちよく楽しみストレスも少なく、人とも気持ちよく関われるので人間関係も良好です。
やりたいことを楽しんでいる人は、必死さはないのに目標や成し遂げたいことを楽しみながらクリアしてしまう、しなやかな強さがあるのも特徴です。
「自己肯定感が高い人」がやっている“心の中のひとりごと”
無意識のうちに自分に厳しい言葉、否定的な言葉を使っていませんか?
自己肯定感の高い人が心の中で言っているひとりごとをぜひ取り入れてみてください。今回は4つご紹介します。
1「やってみよう」
やる前から「できない」「難しい」なんて言葉を使っている人はいませんか?
否定的な言葉が口癖になると新しい挑戦ができなくなるので、その人の最高の状態が“現状維持”に。
心理状態が変化を恐れているため、不安を抱えたまま毎日を過ごしている証拠でもあります。こんな状態を変えるためにも、自己肯定感が高い人が使っている「とりあえずやってみよう」のひとりごとはおすすめです。
「やってみないと分からない」「最初の一歩だったらできるはず」このような思考を成長させてくれるのにも有効です。
2「おかげさまで」
自己肯定感が高い人は、事実を見る視点がとても高いのです。「事実」それは人間はみんな同じで優劣は関係なく、自分は何者でもないといった捉え方をさします。
自分がいま楽しい状態も、幸せな状態も様々な人達のおかげであり、当たり前の毎日が様々なチカラのお陰だと心から思えているので、自然に「おかげさま」だな~とひとりごとだけでなく、ありがたさも噛みしめています。
謙虚で様々なことに自然に感謝ができる心が、穏やかになる考え方を身に着けています。
3「ありがたい」
ありがとうの反対の意味をご存じですか? それは“あたりまえ”です。
様々なことがあたりまえだと感じてしまうと、足りないモノに意識を奪われ、自然と不満が出てきます。
自然な「ありがとう」は口にする自分が気持ちがいいのはもちろん、相手も良い気持ちになりますので自然と人のご縁も広がります。
不満を口にする人よりも、お礼を口にする人と一緒にいたい、紹介したいと思いますよね。自分も周りも味方にしてしまう最強のひとりごとは、ありがたいかもしれません。
4「人は人・自分は自分」
自己肯定感が高い人でも感情がありますから、ついつい誰かと比べて凹んだり、羨ましくなってしまう時もあります。
ですが、「自分は自分」と他人と自分に気持ちよく線引きが出来ています。人にはそれぞれ価値観や個性があって、違うのだからと自分を冷静に取り戻す思考パータンが確立されています。
そうなると、人は変えられない、他人に合わせ過ぎなくて良いと自分でやり過ぎモードを解除できます。