教えてくれたのは……青川 素丸(あおかわ すまる)さん
表参道の父株式会社CEO。易学の第一人者。人気占いYouTuber&風水師。これまで誰もできなかった易の的中率を飛躍的に上げる筮法を開発した奇才で、ビジネスや健康に活かす風水、未来現象の予知、開運法を得意とする。政治家、実業家、プロスポーツ選手、芸能人、主婦、会社員など豊富な鑑定実績を持つ。
片付ける=運気アップではなく、テンションアップと考える
さまざまなメディアでよく目にする「片付ければ運気が上がる」といった運気アップ術。
青川さんは「片付ける=運気アップなのではなく、片付ける=テンションアップと考えるのが望ましい」のだと、おっしゃいます。
青川さん「家の中を片付けることの意味は、片付けることでキレイなエネルギーが家の中を巡り始めるということであり、“片付ける=運気アップ”ではありません。その原理は、きれいな川を流れてきた水はキレイですが、汚い川を流れてきた水は汚くなっているというのと同じです。
そのため、『家をキレイに片付けたのに運が良くならない』、『玄関周りをキレイに片付けた途端に悪いことが起きた』という状況も、時として起こってしまうのです。
一方で、片付けをすることで『気分が良くなる』、『やる気が出てくる』などの効果は誰もが認めるところですし、自分を暗示にかけることで、運が良くなったような効果を演出することも簡単にできます。それ自体は決して悪いことではないので、もちろん、キレイなエネルギーが家の中に入ってくることはウェルカムです。ただ、真の開運はこれでは叶わないのです」
風水は「陰と陽のバランス」が大切
青川さん「風水では“龍脈”という、山の尾根伝い大地を流れるエネルギーがあると考えられています。そのエネルギーは山を流れ下り、家の近くまで流れてきています。そこで、このエネルギーを家の中にどのような良い形で取り込み、巡らせるかを考えるのが重要です。
つまり『家の中の〇〇の方位に〇〇を置いたら運気が上がった』というのは、たまたまの現象です。そもそも、玄関先までエネルギーが来ているのか、龍脈のエネルギーを家の中にちゃんと取り込めているのか、これらのことを考え合わせば、“片付ける=運気アップ”ということにならない意味がわかっていただけると思います。
私が風水を施すときは、キレイなエネルギーのうち、クライアントにとって良いエネルギーのみをバランス良く家の中に循環させることを考えます。エネルギーには、必ず陰と陽の2種類がありますが、運気をアップさせるためには、本来それぞれのバランスも計算しなければなりません。陰が強過ぎると主人が浮気をしたり、陽が強過ぎると主婦が病に倒れる現象が起きてしまうこともあります。
このように、本物の風水は人の命や生き方までコントロールしてしまうことから、力量のない素人の方が扱うのは大変危険です。皆さんは“片付ける=テンションアップ”をスローガンに、頑張ってもらうのがよいかと思います」
「住環境」が住んでいる人をコントロールすることも
家の中の運気を下げてしまうと、どのようなことが起こりやすくなるのでしょうか。
青川さん「住環境はその家に住んでいる人をさまざまな側面からコントロールします。何でそうなるのかわからないと言った原因不明の問題は大抵、住環境によって作り出されていることが多いです。家の周囲の環境や家の形、構造、間取りなどが住人にとって悪ければ、運気も下降、さまざまな問題が時限爆弾のように特定の時期を待って発生し始めます。
例えば、犯罪癖、ギャンブル癖、浪費癖、不貞や夫婦喧嘩、人間関係のトラブル、原因不明や不治の病、アルコール依存や薬物依存、さらに恋愛感情まで、まさに住環境によって引き起こされていることが、最近になってわかってきました。そうなると、住人自身は操り人形同然ということになってしまいます。自分の意思とは裏腹に、色んなトラブルや事故や問題が起きやすくなる、さらには、病に陥ることもあるということです」
掃除はあくまでもポジティブな気持ちにする一つの手段だととらえ、住環境を整えることが重要なのですね。そこで取り入れたいのが、誰でもできる「6つの開運法」です。
詳しくは、次回の記事でご紹介します。