教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
もやしで体が喜ぶレシピに
もやしは、栄養があまりないイメージがありませんか? じつは、体にうれしい成分がたっぷり入った便利な野菜なんです。今回はチーズと一緒にもやしを使い、骨の健康に役立つレシピとしてご紹介します。
もやし
発芽野菜は、原料を発芽させるときに新しい栄養素を合成します。発芽によってもともとの種には含まれていなかったビタミンCがたっぷり作られるのも大きな特徴です。
発芽をする際に、いろいろな栄養素を作り出します。ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのいろいろな微量栄養素を幅広く含んでいるのが特徴です。さらにアスパラギン酸という、エネルギー効率をよくするアミノ酸を豊富に含んでいます。
アスパラギン酸は利尿を促し、有害なアンモニアを排出します。カリウムやマグネシウムを細胞内に運んで、疲れの原因となる乳酸をエネルギーに変える働きもあります。
もやしには種類があるので、料理によって使い分けてみてください。もやしの種類は、以下の通りです。
・緑豆もやし:一般的なもやしで、緑豆を原料に発芽させた野菜。太めでみずみずしい。
・黒豆もやし(ブラックマッペ):細みでシャキシャキとした食感。
・豆もやし:大豆を原料に発芽させた野菜。大豆もやしにも種類があり、小粒の豆で作った小大豆もやしなど大豆の大きさによっても種類が変わってくる。
豆もやしには、普通のもやしの倍以上のさまざまな栄養素を含んでいます。また大豆を原料にしているので、大豆のたんぱく質、そして大豆イソフラボンなど大豆由来の栄養もさらに多くなりますので、豆もやしというのは栄養が豊富です。
海苔やチーズ
ミックスチーズ100gには、800mgのカルシウムが含まれています。大人が1日に取るカルシウムの量は、600~700mgが必要です。チーズは、優秀な食材なんです。
海苔には、ビタミンB1やビタミンB2、さらにビタミンCが含まれているんです。たんぱく質も豊富です。
「チーズもやしの海苔巻き」の作り方
チーズ自体のカルシウムも吸収がいいですが、さらに強い骨を作るためにはたんぱく質やビタミンCを一緒にとってあげるのもポイントです。海苔とチーズともやしの相性を試してみてください。
材料(2人分)
- もやし……1袋
- ミックスチーズ……100g
- 海苔……適量
作り方
1.油も何もひかないフライパンに、もやしを入れます。火加減を中火にして、菜箸でもやしをフライパンに広げます。
※もやしは、洗わないで食べられるものも売られています。パッケージなどで洗う必要があるのかを一度確認してみてください。
2.もやしの上にチーズをのせ、ふたをします。ふたをしたまま、全体に火が通るまで放置します。
3.海苔を食べやすい大きさにカットします。
4.フライパンが温まってきたら、全体を菜箸で混ぜます。
※チーズが溶けるともやしをまとめるつなぎのような役割になります。もやしをひとまとめになるように、フライパンの中で丸くしあげてください。
5.もやしから水分から出てきたら、塩こしょうを軽く振ります。
6.もやしに火が通れば、できあがりです。好みでチーズに焼き目をつけてください。
7.お皿に盛りつけて、もやしやチーズを海苔で包んで、熱々のうちに召し上がってください。
いかがでしたか? もやしとチーズ、海苔は意外な組み合わせですが、骨の健康に役立ちます。ぜひ、試してみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。