教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
新玉ねぎと相性がいい組み合わせとは
みずみずしく、甘い新玉ねぎ。生で楽しむのに最高の組み合わせは、焼き魚です。今回は塩サバを使って、ただの焼き魚が驚きの食べ方に変わる一品をご紹介します。
焼き魚というと、大根おろしを添えるのが定番です。大根おろしもおいしいですが、生の玉ねぎを添えるとまた一段とおいしく召し上がっていただけます。新玉ねぎと大葉を使って、新しい食べ方を楽しんでください。
塩サバ
焼き魚に玉ねぎの組み合わせは、血流改善の観点からいえば、一緒に食べ合わせると効果絶大です。特に今回のような青魚には、オメガ3脂肪酸であるDHAやEPAが多く含まれます。
これらの脂肪酸には血栓をできにくくしたり、コレステロール値や血圧の上昇を抑える作用があります。
玉ねぎ
玉ねぎの辛味成分である硫化アリルは、血栓を溶かす働きがあるため、血管の詰まりを取り血流の流れを改善します。また、消化液の分泌を助けて食欲増進作用を始め、新陳代謝やエネルギー産生に必要なビタミンB1の吸収と活性化を促します。
これらを一緒に取ることでサバの消化吸収を促し、血液や血管の状態を改善し、血流促進で若返りや疲労回復などに役立ちます。
「塩サバの新玉ポン酢添え」の作り方
新玉ねぎは辛さがマイルドなので、水にさらす必要がなく、切ったまま使えます。普通の玉ねぎを使う場合は生で食べると辛いので、少し水にさらして使ってください。
材料(2人分)
- 塩サバ(アジの開き・イワシの一夜干し・サンマ・季節の魚でも代用可)……半身
- 新玉ねぎ……2分の1個(好きな量でOK)
- 大葉……5枚
- かつお節(好みで)……適宜
- ポン酢……適量
作り方
1.塩サバを魚焼きグリルで焼きます。
2.魚を焼いている間に、新玉ねぎと大葉を切ります。新玉ねぎは半分に切り、根本の部分をVの字に切り込みを入れて取り、薄切りにします。大葉は向きが同じになるように重ねて置き、軸を切り落としてから、端から細く切ります。
3.焼きあがったサバを皿に盛りつけます。サバの上に玉ねぎをたっぷりと乗せ、さらに大葉を乗せます。しあげに好みでかつお節を乗せて、ポン酢をかけて、できあがりです。
シャキシャキとした新玉ねぎと、大葉の爽やかな香りが焼き魚のおいしさを倍増させています。大葉のほかに、刻んだ青ねぎや貝割れ大根などの好きな薬味でもOKです。ぜひ、作ってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。