思春期でもケンカが少ない「仲良し家族」の特徴

家族・人間関係

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2024.04.03

臨床心理士・公認心理師のyukoです。難しい年ごろのお子さんを持っていても、家族で穏やかで楽しい時間を過ごせる方もいます。そんな親御さんの工夫や特徴について、考えてみます。

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喧嘩が絶えない家族と穏やかで平和な家族。違いは?

思春期の子にとって、どんな話題が地雷になるのか、なぜ怒っているのかもわからない方は多いのでは。家族を疎ましく思う思春期世代の子や、たえず生じている親子喧嘩に辟易している親御さんの話をよくお聞きします。

一方、思春期になっても親子の仲が安定しており、喧嘩が少ない平和な家族も。
平和な家族を保っている親御さんの特徴や工夫について、考えてみます。

平和な家族でいるための工夫

人との距離感を図るのが上手

家庭の中でも外でも、人との距離感を上手に保っている親御さんは平和な家族を築きやすいよう。
職場やママ友関係など、家庭の外で人との距離感をうまく図っている方は子どもとの距離も上手に取れる方が多いんですね。

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ほどよい距離感を知っているのが強みになることに加え、もうひとつメリットがあります。

それは、外での愚痴を家庭内に持ち込まない点。思春期は、対人関係に敏感になりやすい時期で親の人間関係や人間性もよく見ているものです。

親自身が、外で上手に人と付き合っていたり、楽しそうに過ごしていると、「外ではうまくやっているんだなあ」と、親に対して尊敬する気持ちが育っていきます。

親を一人の大人として敬うことができると、同時に安心感も抱きやすいもの。家庭外での人間関係も、家庭内での親子関係に結びついているんですね。

親の頼る先が分散されている

家庭内での問題を家庭内で何とかしようとすると、余計に問題がこじれるケースもあります。

例えば、

  • 学校の友人とうまくいっていない話を父親にしたら、母親や兄弟にも伝わっていた。
  • 長女と母親が衝突したとき、母親は次女に長女の愚痴をこぼす。

子どもの問題を家族全体で抱えるのは悪いことばかりではありません。ただ、親が家族内で愚痴をこぼしたり、秘密を守らなかったりすると、子どもの居場所がどんどん狭くなってしまいます。

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親子喧嘩をしたとき、親がほかの兄弟に愚痴をこぼすと「味方につけられた」と感じてしまいますし、家族のほかのメンバーに悩みが筒抜けになるのが嫌なときもあるでしょう。

そんなとき、親が子どもの知らないところでママ友に相談できていたり、子どもの悩みについて「誰になら話してよいか」聞き、ときに外部に頼ることができると家族全体の支えになります。

すべての問題を家族内で収めるのではなく、状況に応じて、頼る先を使い分けていけるといいですよね。

大切な話はしっかり共有する

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子どもが幼いうちは、家庭の様々な事情から「大人の話だから」と大切な話を子どもに伏せておくときもありますよね。その名残から、子どもがある程度大きくなってからでも、「あなたはいいから」と大人同士で話を進める方は多いです。

家族の一員として、子どもの年齢に合わせた言葉で大切な話を共有していけると、「自分は大切にされている」「家族の一員なんだ」という気持ちが根付いてきます。

子どもと一緒に家族も成長していく

家族の中で、子どもは目に見えて大きく成長していきますが、親自身も子どもの成長に合わせて関わり方を変えていく必要があるんですね。
また親が、子どもに寄り添った視点と、一大人としての視点をあわせもっていると、子どもは親をより尊敬しやすくなります。

歳を重ねていく中で、子どもと一緒に家族も成長していけるといいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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