きのこは水洗いNG
きのこを調理するとき、洗っていますか? じつを言うと、きのこは「水洗いNG」。
水で洗うと、きのこの風味が落ちたり食感が悪くなったりと、おいしさが半減する場合があるのです。
ときどき、白い綿毛のようなものが付着していることがありますが、これはカビではありません。白いもふもふの正体は、気中菌糸と呼ばれるもの。きのこを栄養として成長とした菌糸で、鮮度に関係なく発生します。食べても害はありませんので、ご安心を!
きのこのただしい食べ方
汚れが気になるときは、水で洗うのではなく、風味を損ねないよう次の手順で処理しましょう。
今回はしめじを使って、水洗いなしの下ごしらえを行います。
手順1.石づきを落として、1本ずつ手でさばきます
しめじの石づきは、山型になるよう斜めに包丁を入れます。
山型に切ると、一度に多くのしめじから石づきをとり除くことができるので、処理がラクです。
石づきを落とすと、手でかんたんにほぐれますよ。
手順2.水で濡らしたキッチンペーパーで汚れを拭きとります
水で洗わなくても、湿らせたキッチンペーパーで拭きとるだけで気になる汚れは落ちますよ。
きのこによっては水洗いが適切な場合も
栄養価が高く、独特の風味を楽しめるきのこ。今回は「洗わずに食べる」下処理方法をご紹介しましたが、なかには洗ったほうがいいきのこもあります。
サラダなど生食で食べるマッシュルーム、ぬめりのあるなめこや生きくらげは水洗いが必要です。
また、今回ご紹介した“水洗い不要”のきのこは、スーパーで販売していることが前提。山で採った天然のきのこは、適切な処理が必要ですので注意してください。
※きのこは加熱処理をすることを前提に生産されている野菜なので、食べる前は火を通して召し上がってください。