キャベツの「外側の葉」は栄養の宝庫。栄養を最大限に摂取できる“知って得するキャベツの賢い食べ方”

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2024.05.12

キャベツには、ビタミンCや食物繊維など体がよろこぶ栄養がたっぷり含まれています。しかし、食べ方次第でその栄養をうまく摂取できないことも。そこで今回は、食べ物の栄養に詳しい管理栄養士の若山あみさんに「キャベツの栄養を無駄なく摂取する方法」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……管理栄養士 若山あみさん

若山さん

愛知県にある「あさひの森 内科消化器クリニック」の管理栄養士。クリニックでは保険診療で野菜の栄養と体へのメリットについて栄養指導を行っている。

キャベツに含まれる主要な栄養

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前回の記事でご説明しましたが、キャベツには主に以下の栄養素が含まれています。

  • ビタミンC
  • 食物繊維
  • 葉酸
  • ビタミンK
  • ビタミンU(キャベジン)

しかしこれらの栄養素は、キャベツの調理方法によってうまく体内に摂取できないことも。それではもったいないですよね。キャベツの栄養素をムダなく摂る食べ方と、逆に栄養が逃げてしまう、うまく摂取できないもったいない食べ方を紹介します。

栄養が逃げる!?もったいない食べ方

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キャベツに含まれるビタミンCやビタミンU、葉酸やカリウムは熱に弱く、水に溶けやすいので、長時間茹でたり炒めたりするのはもったいない食べ方です。

また、固くて食べにくい外葉や芯を捨ててしまっていたら、とってももったいない……!

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実は外葉や芯に、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。薄切りにしたり、やわらかく加熱するなどして食卓に取り入れてみるといいでしょう。

栄養を効率的に摂れる!おすすめの食べ方

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キャベツの栄養素を最大限に生かすには、サラダなど生のまま食べることが最も効果的。また調理の際は、食べやすい大きさに切ってから洗うのではなく、洗ってから切ることで、栄養素の損失を抑えることができます。

加熱する場合、できるだけ短時間にしてください。蒸す、あるいは電子レンジで加熱することで栄養素を逃しにくくなります。

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スープにキャベツを入れる場合は、汁を飲むことで溶け出した栄養素を無駄なく摂取することができます。

加熱はデメリットだけじゃない

ここまで読むと、「加熱しない方がいいのでは?」と思われるかもしれませんが、加熱することでカサが減りたっぷりキャベツを食べられ、満腹感を得たり、体調が優れないときには消化に負担をかけない、というメリットもあります。目的に合わせて取り入れることがおすすめですよ。

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