教えてくれたのは……小林青果株式会社
創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。
スイカの持つ力とは
栄養豊富なスイカには身体にいい効果がたくさんあります。また、他の食べ物と一緒に食べることでさらにその効果を発揮させることができます。スイカの持つ力と、その力をさらに引き出すことができるおすすめの食べ合わせ食材をご紹介します。
スイカの効果1: 体内水分量の調節
カリウムが豊富なスイカは、ナトリウムとともに体内の水分量を調節してくれる働きがあります。カリウムを多く含むものと食べることで、その効果がさらに発揮されます。
【おすすめ食べ合わせ】メロン・バナナ
メロンやバナナなどカリウムが豊富な食べものと一緒に摂取することで、体内水分量の適切な調整や不要なナトリウムの排出を助ける効果が期待できます。
スイカの効果2: 抗酸化作用を高める
スイカに含まれるリコピンは抗酸化作用があり、βカロテンの2倍の効果があるとされています。
【おすすめ食べ合わせ】トマト
トマトに含まれるリコピンとの組み合わせは、抗酸化作用をさらに高めてくれます。
スイカの効果3: 美肌効果
スイカに含まれるビタミンCは、皮膚に欠かせないコラーゲンの生成を促す美肌効果があります。
【おすすめ食べ合わせ】いちご・レモン・キウイフルーツ
ビタミンCを多く含むイチゴやレモン、キウイフルーツと一緒に摂取するとさらに美肌効果がアップします。
スイカを食べるときは要注意!NGな食べ合わせ2つ
果汁が豊富なスイカの中身は、ほとんど(90%以上)が水分です。水分が多いスイカには体を冷やす作用もあるため、胃腸の働きが鈍くなることもあります。スイカを食べるときは、胃腸に過度な負担をかける食べものは避けましょう。
NG1: うなぎ
暑い時期の食べ物として人気があるスイカとうなぎですが、同時に食べるのはおすすめできません。うなぎの脂分とスイカの水分が胃腸に負担をかけ、消化不良を起こしやすくなってしまいます。健康な人なら問題ないかもしれませんが、胃腸の弱い人や高齢の方などは注意が必要です。
NG2: 天ぷら
てんぷらは、調理の過程で多量の油を使用しています。脂質が多く、消化に時間がかかるため胃腸の負担が大きくなります。もともと胃腸の弱い人などは、同時に食べるのは避けたほうがベターです。
スイカを美味しく食べるために
スイカは冷やしすぎると甘みが減少してしまいます。また、栄養も損なわれてしまうため、適度に冷やすことを心がけましょう。冷蔵庫での保存方法にも注意が必要です。
いかがでしたか? 栄養たっぷりの美味しいスイカの力を最大限に発揮させて、暑い夏を元気に乗りきましょう!