教えてくれたのは……春日 富士(かすが ふじ)さん
清掃代行 NAGAREBOSHI 本部統括兼、FC事業部長。一般社団法人日本洗濯機クリーニング協会 理事兼事務局長。お掃除アドバイザー。多くのメディアでご意見版コメンテーターとしても活動している。
洗濯機まわりで放置するとニオイの元になる場所
前回の記事でご紹介したように、洗濯槽のカビ汚れがニオイの原因になることが多いのですが、ほかの場所にも原因が潜んでいることがあります。
洗濯機のまわりや洗濯物のニオイが気になったときには、以下の場所もチェックしてみてくださいね!
1.洗濯機の下
洗濯機の下は手が届きにくいため、ホコリが溜まりやすい場所です。そのまま放置していると、梅雨などの湿気が多い時期にニオイの元になってしまう可能性があります。
その理由は、主に衣類の繊維からできている綿状のホコリにカビやニオイ菌が侵入すると、その中で増殖するためです。
ホコリが雑菌の温床となり、ニオイが発生したり、カビが別の場所に広がったりする原因になります。クロスやフロアワイパーなどの拭き掃除で、日常的に取り除く習慣をつけましょう。
「かさ上げ台」を使うと洗濯機の位置が高くなり、掃除しやすくなります。また、物を落としたときにも拾いやすくなりますよ。高さが増すことで排水の流れが良くなり、排水ホースが汚れにくくなるメリットも。
かさ上げ台は、ホームセンターや家電量販店、インターネットなどで販売されているので、取り入れることをおすすめします。
2.洗剤・柔軟剤投入口
洗剤や柔軟剤の投入口は、よく見てみるとカビが発生していることがあります。放置することでカビを洗濯機の中にも入れてしまうことになるので、こまめに掃除してください。取り外せるタイプのものであれば、裏側もチェックしましょう。
お風呂用洗剤を吹きかけ、歯ブラシやスポンジでこすり洗いするだけでキレイになりますよ。
3.糸くずフィルター(排水フィルター)
汚れを放置すると雑菌が繁殖するため、ホコリやゴミを取り除くようにしましょう。フィルターを掃除した後は、乾燥させておくことも大切です。
4.排水トラップ(排水口)
湿気を含んだ温風を排水口に廃棄するため、ニオイがこもりやすい場所です。自分で掃除できる場所にあれば、定期的に取り外して掃除するのが◎です。難しい場合は、プロに依頼しましょう。
5.乾燥フィルター
乾燥機能つきの洗濯機の場合は、乾燥フィルターのホコリも溜めないように注意してください。ホコリが溜まっていると乾燥が不十分なまま終わり、衣類のニオイの原因になることがあります。
水洗い可能なものは、洗った後は完全に乾かしてから元に戻してくださいね。
6.ゴムパッキンの内側
ドラム式の場合は、洗濯機のドアの内側のゴムパッキンに潜むホコリも忘れずにチェックします。ホコリが溜まったままにしておくと、衣類の生乾きやニオイの原因につながりますよ。
洗濯機まわりには意外と掃除するべき場所がたくさんありますが、掃除方法自体はシンプルです。ニオイが気になり始める前に、日ごろからキレイな状態をキープしてくださいね!
※各場所の掃除は、洗濯機の取り扱い説明書をよく確認のうえ、おこなってください。