教えてくれたのは……医療法人 春陽会 サクラクリニック
高血圧や糖尿病などの生活習慣病を中心に、禁煙や認知症の治療を積極的に取り組んでいる医療法人春陽会 サクラクリニック。「質の高い医療」「説明を大切」にをモットーに、地域に根ざした医療を目指し、循環器、在宅医療、漢方を使った医療、管理栄養士や健康運動指導士と力を合わせて栄養指導や運動指導も積極的に取り組んでいる。
収穫するタイミングで、パプリカの色が違う!
パプリカは、収穫するタイミングによって色に違いが生じます。成熟するについれて、黄色→オレンジ色→赤色に変化します。また、その栄養や健康効果にも違いがあります。
黄パプリカの栄養
「黄パプリカ」には黄色の色素成分になるルテインが多く含まれています。ルテインは抗酸化作用があり、目の老化を引き起こす活性酸素を抑える効果があります。
黄パプリカの健康ポイント!
テレビやスマホなどから発せられる有害な青色の光「ブルーライト」や紫外線を吸収したり、目を守る働きを助ける効果があります。
赤パプリカの栄養
「赤パプリカ」には赤色の色素成分になるカプサンチン、βカロテン、ビタミンCが多く含まれています。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。
赤パプリカの健康ポイント!
皮膚や粘膜を丈夫にしたり、視力の維持や、がんの予防、免疫力の強化、アンチエイジングなど、健康を保つために重要な働きを助けます。
パプリカの栄養を引き出す3つのポイント
1. 油と一緒に調理する
抗酸化作用の強いβ-カロテンは脂質と一緒に食べることで体内への吸収率が高くなります。炒め物や揚げ物など油を使う料理に使用したり、ごま油やオリーブ油を使ったドレッシング、またツナのオイル漬けなどで和えるのもおすすめです。
2. 繊維に沿って切る
パプリカの繊維はヘタからおしりに向かって縦方向に並んでいます。繊維に沿って縦に切ることで、栄養を逃さずに切ることができます。
3. 種とワタごと食べる
パプリカの種とワタの部分には、血液をサラサラにする効果が期待できるピラジンが豊富に含まれています。炒め物や煮浸し、丸焼き、ポタージュスープなどパプリカを丸ごと使うことで、栄養豊富な種やワタもムダなく摂取することができます。
いかがでしたか? パプリカの色の違いが健康効果にも影響があるとは驚きです。見た目だけでなく、健康にもいいこと満載のパプリカ。我が家も、これからはパプリカの食べ方を工夫して健康的な食事を心がけようと思います。