「私おばさんだから」はNG!年下のママ友と話すときに気をつけたい“4つのこと” #話し方のプロに学ぶ

家族・人間関係

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2024.08.19

なにかと複雑になりがちなママ友関係ですが、相手が年下のママ友となるとなおさら、どう接したらいいのか迷うことがあるかもしれません。今回は、コミュニケーション心理にまつわる人気書籍シリーズが100万部を突破している“話し方のプロ”五百田達成さんに、年下のママ友と付き合うときに気をつけたいことについて教えていただきます。

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教えてくれたのは……五百田達成さん

五百田達成さん

心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。

書影

『話し方で老害になる人尊敬される人』
著者:五百田達成
価格:1,760円(税込)
発行所:ディスカヴァー・トゥエンティワン

年下のママ友とどう話す?

学校の行事や習いごとなど、子どもの送り迎えでよく会うママ友と、いつもどんなふうに接していますか? 挨拶をするだけ? それとも、軽く会話することもあるでしょうか? 子どもの年齢が同じでも、親の年齢はさまざまです。ママ友が自分より明らかに若いようだと、ジェネレーションギャップを感じて、うまく話せないこともあるかもしれませんね。

赤ちゃんを抱っこしているママ出典:stock.adobe.com

人間関係やコミュニケーションにまつわるアドバイスが好評の“話し方のプロ”五百田達成さんは、最新刊『話し方で老害になる人尊敬される人』を刊行するにあたり、「顔見知りの保育園のママ友と帰り道にちょうどいい雑談をして『さようなら』を言える関係」を一例としてイメージしながら、他者との「適切な距離感」を考えたとおっしゃいます。

五百田さん 「全く違うバックグラウンドを持つ人間が、お互いうまくすり合わせながら送っていくのが社会生活です。『人付き合いは苦手だから……』と諦めるのもいいけれど、コミュニケーションというテクニックを学んで、繰り返して、上手くなることで、生きやすくなることもあります。小さなできることを積み重ねることで、相手とちょうどいい間柄になれるケースもあるんですよ」

年下のママ友と付き合うとき気をつけたい4つのこと

年下のママ友と接するとき、具体的にどのようなことに気をつけるといいのでしょうか? 五百田さんに教えていただいた4つのポイントを紹介します。

《心得その1》自分のことを「おばさん」と言わない

自虐しがちな女性のイラスト出典:stock.adobe.com

×「おばさんだから、わからないや」
×「おばさんのことは気にしないで」

こんなふうな自虐的な言葉を言われてしまうと、年下の相手は「えー、そんなことないですよ」「いやいや、若いですよ」とフォローするしかありません。「私がおばさんということはわかっていますよ」という予防線を張りたくなることがあっても、ぐっと堪えるのが正解です。自分のことをおばさん」と言わない勇気を持ちましょう。

《心得その2》年齢の話はしない

年齢を重ねる出典:stock.adobe.com

「おばさん」という言葉を使っていなくても、次のようなフレーズは避けるほうがベターです。
×「最近、お酒を飲むと翌々日まで残る年齢になっちゃってさ……」
×「あとは若い人同士で。そろそろ帰るね」

年齢に関する話を持ち出すことで、相手に年齢差を意識させる
ことになります。微妙な話題は、自分から提示しないようにしましょう。

《心得その3》年下ママ同士が盛り上がっているときは、自分から話に入る

女性同士の会話出典:stock.adobe.com

年下ママが流行りの話題などで盛り上がっているとき、「自分なんか……」と必要以上に距離を置いていませんか? 若者の輪に加わってイタい人と思われるのも、遠目に眺めていて不機嫌そうな人と思われるのも、どちらもリスクです。「話しかけてくれたらいいのにな」と相手に甘えず、年上らしくドーンとリスクを背負って、「何の話してたの?」と自分から話しかけてみましょう

《心得その4》自意識過剰にならない

輪に入れない女性のイラスト出典:stock.adobe.com

年下ママ同士の会話に自分から入っていくとき、「おばさんなのに若ぶって」と思われていないか不安になるかもしれませんが、ほとんどの場合、相手はそう思っていません。万一、年下ママから好ましくないリアクションをされたら、次からはしれっと離れましょう。

年齢トークは同年代と盛り上がろう!

年下ママと話をするときは、「I(アイ)メッセージを意識するといい」と五百田さんはおっしゃいます。

五百田さん 「『私はわからない』『私は二日酔いだ』『そろそろ失礼するね』など、『私(I:アイ)』を主語にして話すといいですね。これは、どんな相手と話すときにも役立つコミュニケーション方法です。ただし、ひとつだけ忘れてはいけないのが、I(アイ)メッセージであったとしても、 “自慢話・昔話・説教”は絶対にしないこと。ここだけは注意してください」

年齢の話は極力しないということですが、ときには歳を重ねることへの愚痴や不満、昔話を大っぴらに話したいときもありますよね。そんなときは、「同世代の人と話すといい」と五百田さん。

弾む会話出典:stock.adobe.com

五百田さん 「人間ドッグの数値が悪かったとか、ぶつけてできたアザが半年消えないとか、年齢にまつわるあれやこれやは同年代と話しましょう。『わかる、わかる!』と共感してもらえて、きっと楽しいと思いますよ」

年下のママ友と話すときは年齢の話題は避け、年代トークは同年代と話すといいのですね。次回は、「親子関係における“老害”」について、五百田さんに教えていただきます!

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