教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
枝豆、ゆでてはもったいない
今回は枝豆の栄養の損失を限りなく減らして、おいしくうまみをたっぷりと閉じ込めてしあげる調理方法についてご紹介します。枝豆は、緑黄色野菜なんです。野菜のイメージがないという方も多いのでは? じつは枝豆は、大豆の栄養と野菜の栄養、両方を持ち合わせたすばらしい食材です。
枝豆はゆでてしまうことが多い食材ですが、ゆでることで枝豆ならではの栄養がもったいないことになるんです。たとえば、ビタミンCが半減したり、ミネラル(モリブデン)がほぼ流失してしまいます。
おいしさアップ!「枝豆の蒸し焼き」の作り方
枝豆を蒸し焼きにすることで、ゆでるよりも2倍も多くビタミンCが含まれ、ミネラル(モリブデン)の流失を防ぐことができます。今回は、枝豆の持つ水分を使って蒸していきます。うまみが凝縮されて、さらに枝豆のショ糖がゆっくりと甘みを増していくので、豆自体の甘みを増して、さらにおいしくなるんです。
作り方
1.枝豆をボウルに入れ、流水できれいに洗います。洗ったあとは、ザルに上げます。
2.きれいに洗った枝豆に、塩(適量)をまぶします。
3.フライパンを中火~強火にかけて、枝豆を入れます。5分空炒りをします。
4.5分ほど空炒りをすると、枝豆の表面に焦げ目がついてきます。ふたをして、弱火で5分蒸し焼きにします。
5.ふたを開けて、枝豆の固さを確認します。固い場合は加熱時間を追加して、調節してください。
6.お皿に盛りつけます。枝豆にオリーブオイルをかけて、できあがりです。
※蒸し焼きにした状態で食べてもおいしいですが、油と一緒に食べることで、脂溶性のビタミンの吸収がよくなります。
いかがでしたか? 枝豆の栄養をむだなく、おいしさもアップする調理方法になっています。バターとガーリックを一緒にフライパンに入れて炒めるのもおすすめです。好みのアレンジで楽しんでください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。