「相手に話が通じなくてめんどくさい…」が減る。もっと相手に伝わる“4つの話し方”

家族・人間関係

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2024.10.08

何度も説明しているのに相手に伝わらず、「もう! なんでわかってくれないの?」こんなモヤモヤした気持ちを抱えることはありませんか? 『「めんどくさい」が消える脳の使い方』の著者である菅原洋平さんによると、伝わらないのには理由があるとのこと。相手に伝わりやすくするためには、コツがあるそうですよ。

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教えてくれたのは……菅原洋平さん

菅原洋平さん

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。アクティブスリープ指導士養成講座主宰。ビジネスパーソンのメンタルケアを専門に行うベスリクリニック(東京都千代田区)で、薬に頼らない睡眠外来を担当するかたわら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。

「めんどくさい」が消える脳の使い方

『「めんどくさい」が消える脳の使い方』
著者:菅原 洋平
価格:1,650円(税込)
発行:ディスカヴァ―・トゥエンティワン

「4つの話し方」を意識すると話が通じやすくなる

職場の同僚出典:stock.adobe.com

仕事や家庭で、相手に話がうまく伝わらないことはありませんか?
相手に対して「めんどくさい」と思ってしまったり、その反対に自分が相手の「めんどくさい」を生み出してしまうことも。

菅原さんによると、私たちの脳が「わかりやすい!」と感じるためには、話し方にひと工夫が必要なのだそうです。“4つの話し方”を取り入れることが効果的だと言います。

どの話し方が自分にとってわかりやすいか、また自分がよく使う説明はどれかを振り返ってみるとよいとのこと。それぞれの話し方の例文をご紹介します。

1.最初に結論を言って、その後で詳しく理由を説明する

『1日10分歩けば1000歩になります。毎日10分で企業の利益を上げることができます。それでは、なぜ10分で利益が上がるのかを説明します!』

2.よく知った話に例えて説明する

『例えば、野球チームが2チームあるとします。Aチームは、1日5時間の練習時間で、練習は1日も休まずに行い、練習の欠席率は10%です。Bチームは、1日の練習時間は2時間で、週に1日完全休養日があり、毎回チームのメンバー全員が出席しています。では、AチームとBチーム、どちらが強くなると思いますか? これを企業の就業形態に当てはめてみると……』

3.物事の発端となることから順番に説明する

『日本における高齢化は1980年代から始まっています。働く世代の人口は2000年から減っていて、2020年では65歳以上の人口が全体の約30%です。こうした中で、社員が病気にならず健康で長く働くことは、会社に大きな利益をもたらします』

4.法則を説明し、その法則に基づいて詳しく説明する

『健康経営を実現するためには、企業のトップから行動を起こす必要があります。これはシャンパンタワーの法則と呼ばれています。一番上のグラスにシャンパンを注げば、すべてのグラスにシャンパンが注がれるように、トップが行動を起こせば、企業に関わる全ての人に影響を与えることができます』

「同時系」と「継次系」のタイプに合わせて話し方を変えてみる

いかがでしたか? みなさんは、4つの話し方のうち、どの説明がわかりやすかったでしょうか。

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前回の記事では、セルフチェックの項目も併せてご紹介しましたが、私たちの脳の情報処理の仕方は大きくわけて「同時系」と「継次(けいじ)系」の2種類あるとのこと。
「わかってもらえなくて、めんどくさい」を減らすためには、自分や相手がどちらのタイプなのかを知ることも大切なのだそうですよ。

・「同時系」……まずは情報の全体を捉え、その後に部分同士を関連づけて理解する。

・「継次系」……マニュアルなどに沿って、情報をひとつずつ順序立てて理解する。

上記の4つの例でいうと、一概には言えませんが、同時系の人は1か2を、継次系の人は3か4の話し方が伝わりやすいそうです。

同時系の人への伝え方のポイント

「1.最初に結論を言って、その後で詳しく理由を説明する」がわかりやすい人には……
「結論」から話すことはOKですが「経緯」を長々と話すのはNGです。

「2.よく知った話に例えて説明する」がわかりやすい人には……
「例え話」はOKですが、「専門用語」はなるべく控えましょう。

継次系の人への伝え方のポイント

「3.物事の発端となることから順番に説明する」がわかりやすい人には……
「順番通り」に話すことはOKですが、「要点のみ」話すことは避けましょう。

「4.法則を説明し、その法則に基づいて詳しく説明する」がわかりやすい人には……
「因果関係」を説明することはOKですが、「余談」が長すぎるのはNGです。

自分のスタイルに固執せず、相手によって使い分けてみよう

ミーティング出典:stock.adobe.com

自分が「わかりやすい」と感じる説明が、必ずしも他人も「わかりやすい」と感じるわけではない、ということに意外と人は気づいていないと菅原さんは言います。
4つの話し方のポイントを押さえ、自分のスタイルに固執せずに相手によって使い分けてみると、よりよいコミュニケーションがとれるようになるかもしれません。ぜひ意識してみてくださいね。

次回の記事では「よくある人間関係の『めんどくさい』を払拭するタイプ別対処法」について、ご紹介します。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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