今のうちから意識しておきたい!「老後の幸福度が高い人」の“3つの特徴”

カルチャー

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2025.02.21

人生100年時代。これからやって来る老後を幸せに過ごすために、何か意識していることはありますか? ちょっとした心がけ次第で、未来がよりよい方向に変わっていけるのだそうです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「老後の幸福度が高い人の特徴」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)より新刊発売。

老後の幸福度が高い人の「3つの特徴」

若い頃には未来が無限に感じられますが、私たちの人生は、あっという間に過ぎていきます。今、不安や漠然とした恐れを抱いていると、それらの感情が老後の幸福度に大きく影響することをご存じでしょうか。

今回は「老後の幸福度が高い人」が持っている3つの特徴をご紹介します。ちょっとした心がけを取り入れながら、未来へのワクワクを育ててくださいね。

1.前向きなセルフトークを意識している

「私なんてダメだ」「失敗するに決まっている」そんな否定的なセルフトーク(自分自身に対して行う内なる対話や思考のこと)は、脳のストレス反応を高め、幸福度を下げる要因になります。

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一方、老後の幸福度が高い人は、自分に優しい言葉がけをする特徴があります。例えば、少し不安を感じたときでも、「これは学びのチャンスだ」「まだできることがあるはず」と、前向きなセルフトークに切り替えます。
実際に、ポジティブ心理学の研究では、自己肯定的な言葉を使う人ほど人生の満足度が高いというデータがあります。

言葉が脳に与える影響は想像以上に大きいため、肯定的な表現を心がけるだけでもストレスホルモンの分泌が低下し、リラックスした状態をつくりやすいことが報告されています。
前向きなセルフトークは、脳内のネガティブ回路を弱める効果があります。年齢を重ねるほど、自分自身との対話の時間は増えるため、老後の幸せ貯金のために今からセルフトークの見直しをしてみましょう。

2.人とのつながりを大切にしている

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ハーバード大学の研究によると、“良好な人間関係”は長期的な幸福度を高めるために最も重要な要素の一つとされています。

老後の幸福度が高い人は、家族や友人とコミュニケーションを絶やしません。ちょっとした近況報告や、体調を気遣うメッセージのやり取りなどをこまめに行っています。そんな小さな交流を積み重ねるうちに、自分が周りに必要とされている感覚を得られるのです。

その反対に、他者と距離を置きすぎると、「話す相手がいない」という孤立感や寂しさを招くことに。そうなると、ストレスレベルが上がりやすくなり、結果として老後の幸福度が下がることになります。

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私の知り合いの高橋恵氏は、「ちょっとした勇気と親切が誰かの人生を救うことがある」をスローガンに、70歳から“おせっかい協会”を立ち上げ、83歳になった今も毎日人に囲まれてパワフルに過ごされています。彼女を見ていると、人とのつながりは最強の幸せと若返りだと実感します。

人は本来、社会的な生き物です。人とつながることで脳内にオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され、安心感や幸福感を得られます。年齢を重ねても、コミュニティや人間関係を意識的に育むことで、その効果を存分に感じることができるのです。

3.好奇心を持っている

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年齢を重ねるほど、「もう新しいことは無理」「今さら頑張っても」と、諦めがちになります。若い頃と比べて脳や身体のパフォーマンスが下がったと感じているため、これは自然なことのように思うかもしれません。
しかし、老後の幸福度が高い人は、自分の成長を諦めず、新しいことに積極的に取り組む姿勢を忘れない特徴があります。脳科学の研究でも、学習意欲や好奇心が高い人ほど、認知機能の低下を遅らせる傾向があると言われています。

パソコンを習うシニア女性出典:stock.adobe.com

例えば、60代から絵を習い始める、50代でパソコン教室に通い始めるなど、些細なチャレンジでも脳への刺激は十分です。ワクワク感を感じるとき、脳内ではドーパミンが分泌され、意欲やポジティブな感情が高まります。

また、新しいことに挑戦する過程で、成功だけでなく失敗も経験しますよね。その経験を通じて、「もっとやってみよう」「思ったよりできた」「どうすればいいのか」など、考えて改善することで自信が生まれ、結果的に幸福度が高まります。学び続ける姿勢は、老後にも彩りを与えてくれる大切な要素なのです。

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老後に「幸せな自分」でいるために

いかがでしたか?
40代、50代で「自信がない」と感じている方でも、前向きなセルフトーク、人とのつながり、好奇心を持つことを意識すれば、老後の幸福度は格段に変わる可能性があります。何歳からでも、人は自分をアップデートすることができるものです。

あなたの未来には、まだまだ多くのチャンスが眠っています。日々の生活にこれらの要素を少しずつ取り入れて、より明るくなることを応援しています!

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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