教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
50歳から幸せになれる人の「3つの特徴」
子育てがひと段落して身体にも変化が訪れる50歳は、これからの人生を本質的に見直せる大切なライフタイムです。
50歳から幸せになれる人はどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
1.家族や人間関係の距離感がクリア
幸せだと感じるにためには、良質な人間関係は重要なポイントです。
本当の意味で子離れができていない、親離れができていない人は、依存や執着が生まれていて心地の良い距離感が探せないままになっています。
結婚されている方は夫婦との距離感、子どもとの距離感、嫌だと思っている頼まれごとを我慢し続けているものはないのか、嫌いな人との縁を大事に持ち続けていないのかを丁寧に確認してみましょう。
50歳から幸せになれる人は、大切な人と一緒に過ごす時間を大切にしている、できる人でもあるのです。
2.できなかったことにチャレンジする
若い頃に諦めたこと、失敗してそのままになっていることはありませんか?
時間やマインドにも余裕を持てている今だからこそ、できなかったことにチャレンジするチャンスでもあります。
私の周りにも、50代から大学に行った人、起業した人、田舎に引っ越して農家を始めた人、ノマド生活にした人、民泊事業を始めた人など、いろいろな人がおられます。意外に「若い頃より、今スタートさせた方がタイミング的に良かった」の声が多いのです。
ハードルが高くない、ずっとやりたかった趣味などもオススメです。
- 50歳から、どんな楽しい時間を増やしたいのか?
- 昔やりたかったことで、今もまだやりたいこと
から考えてみてください。
3.不安に思っている物を洗い出し、対処法を見つける
老後が心配だと感じている人はいませんか?
健康やお金に対して不安を感じていながらも行動せずに放置していると、不安は大きくなり続けてしまいます。悩みや不安洗い出して何ができるのかを具体的に考えるだけで、私たちの脳は“何をすればいいのか”にフォーカスし始めるのです。
- 健康が不安→栄養を考えた食事、ウォーキングを始める。
- お金が不安→年金定期便を確認する、必要な金額と不要な金額をはっきりさせる。
何に不安なのかを見つめ直し、何をすればいいのかを考えていくと、今できることが自然と出てきます。
20代、30代のように無理がきかないからこそ、本当に大切なものだけを見直すチャンスでもあります。良質な選択が未来を素晴らしいものにするのかそうでないのかを決めます。
50代をネガティブに感じる人もいるかもしれませんが、今が一番人生で若いのです。余裕のある一番若い今の時間を有効に使って、50代をもっと幸せな時間にしていきましょう。