教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
玉ねぎを使った保存食
今回は、玉ねぎのオイル漬けをご紹介します。玉ねぎは食べると血液サラサラになる食材として知られていますが、生の玉ねぎの刺激や辛みで食べにくいと感じる人も多いのでは? そこでコレステロール対策や血流促進に役に立つ、玉ねぎを使った保存食をご紹介します。
玉ねぎ
今回は玉ねぎを軽く油で炒めます。玉ねぎの刺激を和らぐので食べやすくなり、ビタミンEと同じような抗酸化作用を発揮するので、健康な血液を増やすのに役に立ちます。玉ねぎを加熱することで硫化アリルの働き(特有の辛み)は減りますが、ケルセチンやオレイン酸により疲労回復や血液サラサラ効果が加わります。
「玉ねぎのオイル漬け」の作り方
材料
- 玉ねぎ……1個
- オリーブ油(米油でも代用可)……100〜150cc
- 粉末スープの素……小さじ1
- 塩……少々
作り方
1.玉ねぎはよく水で洗います。玉ねぎの皮は一番外側のみを取り、残りの皮は活用してきます。玉ねぎの皮をむいたら、捨てずに取っておきます。
2.玉ねぎは縦4等分にカットしてから、繊維に逆らって切ります。
3.切った玉ねぎをまな板の上におき、全体に空気を含ませます。10分程度、放置してください。
※空気に触れることで、カットした断面から酵素が働いて血液をサラサラにする硫化アリルが増えます。揮発性の成分なので、やり過ぎてしまうと効果が下がります。
4.フライパンを中火にかけ、油適量(分量外)を加えます。玉ねぎの皮を入れて炒めます。
※玉ねぎの皮は食べるのではなく、油に有効成分が溶け出しやすいように下処理をします。
5.玉ねぎの皮に油がしっかりとなじんだら、玉ねぎを加えて軽く炒めます。全体に油がまわったら、火を止めます。
※加熱しすぎるとせっかくの効果が減るので注意して炒めてください。
6.フライパンに粉末スープの素、塩を入れて、混ぜ合わせます。
※塩は、食べやすい味つけになるように好みで量を調節してください。
7.清潔な瓶に玉ねぎを移し、中の空気を抜きます。玉ねぎがひたるくらいにオリーブオイルを加えて、できあがりです。
※玉ねぎの皮を瓶の中に入れておくと、皮の成分(ケルセチン)が溶け出すので、一緒に入れてください。気になる人は、皮を取り除いてから入れてもOKです。
「玉ねぎのオイル漬け」は、冷蔵庫で一週間程度保存が可能です。玉ねぎの有効成分がオイルに溶け出しているので、食べるときはオイルごと活用してみてください。
今回は、「玉ねぎのオイル漬け」をご紹介しました。納豆や青魚の缶詰に加えると、血液サラサラ効果が期待できます。ほかにも、蒸したジャガイモとソーセジに加えると、ジャーマンポテトのような味わいを楽しめます。毎食ちょい足しをして楽しんでみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。