意外と忘れてる…。災害に備えて「公衆電話」の使い方を知っておこう「子どもにも教えたい」

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2025.06.14

今はひとり一台は携帯電話(スマホ)を持っている時代。街中に設置された「公衆電話」を使う機会はほとんどありませんよね。しかし、災害時にスマホや携帯電話の通信が途絶えたとき、頼りになるのは公衆電話です。公衆電話を使ったことがないという方も、子どもの頃に使ったきりという方も、この機会に現代の公衆電話事情や使用方法を改めて学んでみませんか?

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最近「公衆電話」を使いましたか?

公衆電話出典:stock.adobe.com

携帯電話の普及で、公衆電話を何十年も使っていないという人はもちろん、一度も使ったことがないという人も増えています。特に、物心がつく頃からスマホを見慣れている子どもは、「公衆電話の存在もしらない」という子も多いかもしれませんね。
公衆電話の数は年々減ってはいますが、検索をしてみるとお住まいの近くに公衆電話を見つけることができると思います。

【公衆電話の設置場所/マップ】

東日本エリア: 公衆電話 設置場所検索 | 公衆電話インフォメーション | NTT東日本

西日本エリア: 【NTT西日本】公衆電話 設置場所検索 

公衆電話の種類と使い方は?

緊急痛j法ボタンありの公衆電話

公衆電話には、「アナログ公衆電話」と「ディジタル公衆電話」の2種類があります。
写真のような緊急通報ボタンがついているものが「アナログ公衆電話」、ついていないものが「ディジタル公衆電話」で、通常時の使い方は同じですが、緊急時や災害時の使い方が若干異なります。

◆災害時に役立つ知識:読み終わった「新聞紙」の活用術

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通常時のかけ方(ディジタル・アナログ共通)

1.受話器を上げます。
2.硬貨かカードを投入すると受話口から発信音(ツー)が聞こえます。※
3.ダイヤルします。

※停電時は、テレホンカードは使えません。

緊急通報(110、118、119※)のかけ方

【ディジタル公衆電話】緊急通報ボタンのないタイプ

硬貨やテレホンカードは不要です。 受話器を上げ、そのまま110番等を押します。

【アナログ公衆電話】緊急通報ボタンのあるタイプ

硬貨やテレホンカードは不要です。受話器を上げ、緊急通報ボタンを押した後、110番等を押します。

※110(警察)、118(海上保安)、119(消防、救急)

無料化措置時(災害発生時等)のかけ方

【ディジタル公衆電話】緊急通報ボタンのないタイプ

硬貨やテレホンカードは不要です。受話器を上げ、そのまま電話番号をダイヤルします。

【アナログ公衆電話】緊急通報ボタンのあるタイプ

受話器を上げ、硬貨又はテレホンカードをいったん投入し、電話番号をダイヤルします。 通話終了後、硬貨又はテレホンカードはそのまま返却されます。

※無料化についての詳細はこちら(https://www.ntt-west.co.jp/ptd/basis/disaster.html)

参考:総務省 公衆電話の特徴と使用方法

◆災害時に役立つ知識:読み終わった「新聞紙」の活用術

公衆電話についてもっと知りたい!

公衆電話出典:stock.adobe.com

●100円をいれたらおつりはでるの?
→ おつりはでません。例えば100円入れて40円分しか通話をしなかったとしても、60円のおつりがでることはありません。

●テレカってなに?
→ テレホンカードのこと。硬貨の代わりに公衆電話の所定の位置にカードを入れると通話ができ、使ったぶんだけ残高が減ります。全国の主なコンビニ、駅の売店、通販サイトなどで買うことができます。

●停電時でも公衆電話は使えるの?
→ 硬貨を使っての発信はディジタル、アナログ共に使えます。テレホンカードを使っての発信はできなくなります。また、通話中に停電が発生した場合は一度通話が切断されてカードまたは硬貨が戻るので、かけ直しが必要となります。

●公衆電話のことをもっと簡単に説明してほしい
→ 子どもに公衆電話のことをわかりやすく教えたいときに役立つキッズページ(https://www.ntt-east.co.jp/ptd/kousyukids/)があります。

いかがでしたか?
公衆電話は電話回線を通じて電力の供給を受けているため、停電時でも電話をかけることができます。
また、災害時に携帯電話や固定電話で通話規制が発生した場合でも、通信規制の対象外として優先的に取り扱われます。スマホや携帯電話が使えなくなった災害時や緊急時の有効な通信手段として、ご自宅や学校、職場近くの公衆電話の設置場所や種類を確認しておいてくださいね。

NTT東日本のキッズページでは、災害時の公衆電話の使い方についてもアニメや動画でわかりやすく解説しています。ぜひ親子で視聴して、この機会にいざというときの防災行動についても話し合っておきましょう。

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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